ローソンの2027年シート、決断は夏休み明けか―レーシングブルズ残留は依然不透明
F1のサマーブレイクは、単なる休息や英気を養う期間ではない。来季の契約が決まっていないドライバーにとって、自身の将来について話し合う貴重なタイミングでもある。過密日程が続くシーズン中には、先のキャリアのことを考える時間をほとんど確保できないためだ。
そうした状況にあるドライバーのひとりが、リアム・ローソンである。先日のハンガリーGP終了時点でも2027年の去就は決まっておらず、夏休み明けの動向が注目されている。
レーシングブルズで好調を維持するローソンは、今季ここまで11戦で43ポイントを獲得。8戦でトップ10フィニッシュを果たし、ドライバーズランキングでは9位につけている。
一度掴んだレッドブル昇格は短命に終わった

しかし、この成績だけで来季もレーシングブルズに残留できるかどうかは依然として不透明だ。同チームは、将来的にレッドブルへ昇格する若手ドライバーを育成する役割を担っている。実際、マックス・フェルスタッペンやアイザック・ハジャーも、レーシングブルズを経てレッドブルへと昇格している。
ローソンも一度はレッドブル昇格を果たした。だが、その喜びは長くは続かなかった。2024年シーズン終盤の6戦を戦った後、2025年シーズン開幕2戦ではフェルスタッペンのチームメートを務めたものの、その後すぐにレーシングブルズへ戻ることになった。再びトップチームでチャンスを得られるのか、本人にもまだわからない状況だ。
新星、ニコラ・ツォロフの存在

さらに、ローソンの前には新たなライバルも立ちはだかる。レッドブル・ジュニアチーム出身の有望株、ニコラ・ツォロフだ。
ブルガリア出身のツォロフは現在、F2でランキング首位を走行中。2025年はわずか4戦の出走経験しかなかったにもかかわらず、ここまで目覚ましい成長を遂げている。多くの関係者は、19歳のツォロフが早ければ2027年にF1デビューを果たすとみており、その場合、ローソンを犠牲にする形で実現する可能性が高いとの見方が強い。
ローソンは、チームメートのアービッド・リンドブラッドを成績で上回っている。一方で、リンドブラッドもルーキーながら印象的な走りを見せている。実際、レーシングブルズのアラン・パーメイン代表は、来季のレッドブル昇格候補としてリンドブラッドを検討していることを認めている。
2027年のレッドブル系ドライバー人事は、角田裕毅の去就も含めて複雑な様相を呈しており、ローソンの立場もその影響を大きく受けることになりそうだ。
夏休み明けに本格化する去就協議
ローソンを取り巻く不透明感は、2027年の契約が未定ということだけではない。だからこそ、彼は自身の将来についてできるだけ早く見通しを得たいと考えている。
ハンガリーGPで、将来についての話し合いが優先事項になるのかと問われると、ローソンは「僕自身、まだ何もわからない」と率直に語った。
「こうした話し合いは、たいてい夏休みの前後に行われる。話し合いの機会はきっとあるはずだ」
2027年シーズンに向けたローソンの去就は、夏休み明けから本格的に動き始めるだろう。レッドブル陣営のドライバー市場全体にも影響を及ぼすだけに、その決断の行方に注目が集まる。
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