フェラーリ、ハミルトンの新たな挑戦に向け準備万端

2024年シーズンの最終レースが幕を閉じ、ルイス・ハミルトンはメルセデスでの最後のレースを無事完走。現在、世界中のF1ファンの注目は、彼が赤いフェラーリのレーシングスーツを身に纏い、新たなステージに挑む姿に集まっている。さらに、ハミルトンを迎え入れるフェラーリの適応力にも関心が高まっている。

2025年シーズンは、2月18日にロンドンのO2アリーナで開催される公式キックオフイベントでスタート。全10チームが一堂に会するこのイベントの翌日、フェラーリは新型F1マシンをサーキットで公開する予定だ。

スクーデリア・フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールによると、もし天候が許せば、ハミルトンは2月19日からフェラーリの専用テストコースであるフィオラノで初テストに臨む見込みだという。現在のところ、TPC（過去世代の車両を用いたテスト）やプライベートテストの計画はない。

バスールは、ハミルトンの経験がフェラーリにもたらす大きなメリットに期待を寄せつつ、チームとしての課題にも触れた。

「彼は非常に豊富な経験を持つドライバーだ。今年デビューする新人とは全く違う。そのため、彼の適応力に不安はない。また、これまでの規定からの継続性もあり、我々にとって一定の基準となるだろう」と語り、ハミルトンの即戦力ぶりを強調した。

さらに、2025年シーズンの公式テストが行われるバーレーンでの過去の天候問題にも言及。「もし砂嵐のような厳しい条件に見舞われれば、それはグリッド上のすべてのチームにとって難しい状況になる。ただ、限られた日数の中で最善を尽くすつもりだ」と語った。

バスールは、ハミルトンの初テストがフィオラノで実施される可能性に加え、天候次第でTPCやピレリテストの実施を検討中であることを明かした。

「天候次第では、TPCやピレリテストの機会を活用できる可能性もある。しかし、まだ具体的な決定はしていない」と締めくくり、柔軟に対応する姿勢を見せた。

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