キャデラック、2026年F1プロジェクトへの準備状況は?

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キャデラックは2026年のF1デビューに向けてどのように準備を進めているのだろうか?

アメリカからの新たな挑戦者

先日開催されたマイアミGPでは、F1の未来図が少し明らかになり、グリッドに加わる11番目のチームの姿が見えてきた。フロリダの地で、キャデラックF1チームは公式ローンチパーティーを開催し、来シーズンのチャンピオンシップへの正式参戦を宣言した。

マイアミビーチのクイーンで行われたプレゼンテーションでは、多くのファンが期待していた2026年用マシンのデモカーの公開はなかったものの、チームがアメリカモータースポーツ史における画期的な瞬間に向けて着実に準備を進めていないということではない。

F1界におけるキャデラックの見通しについては、様々な見解が混在している。懐疑的な意見もある一方で、初めの3シーズンはフェラーリのエンジンを使用するとしても、ゼネラルモーターズが直接サポートするチームの可能性に自信を持つ声も少なくない。

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2024年にアンドレッティ・グローバルを買収し、このプロジェクトのためにGM関連組織であるTWGモータースポーツのCEOを務めるダン・タウリスは、アーカンソー・デモクラット・ガゼットとのインタビューで2026年以降の計画を明確にした。「私たちは着実にマシンを製作している」とタウリスは語った。「シャシーが到着し、チーム強化を続け、多くの作業が進行中だ。ゼネラルモーターズやキャデラックとのパートナーシップの深さを皆さんに理解してほしい」

3拠点体制とドライバー選択の行方

キャデラックF1チームは、アメリカに2拠点(インディアナ州の主要ファクトリーと、ミシガン州ウォーレンの施設)、さらにイギリスのシルバーストンに1拠点の計3箇所で運営される。エンジン開発部門はノースカロライナ州に設置される予定だ。

初期段階でフェラーリに頼るという決断については、マイアミイベントにチームディレクターのグレアム・ロードンと共に参加したゼネラルモーターズ社長のマーク・ロイスも言及した。ロイスはパドックのフェラーリ接待エリアでも目撃されている。「速く進むためには、ゆっくり進む必要がある」とロイスは述べ、チームが信頼性の高いパワートレインを開発するために必要な時間をかけたいと考えていることを説明した。

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タウリスはドライバーの状況についても触れたが、詳細は明かさなかった。チームがセルジオ・ペレスとの契約に興味を示していることから、会場の外では熱狂的なメキシコ人ファングループが「チェコ!サイン!チェコ!サイン」と連呼していた。しかし、誰がシートを獲得するのかは未定のままだ。「このチームは多くの関心を集めている。本当に感謝したい」とタウリスは語った。「私たちはこのプロジェクトを成功させたいと考えており、アメリカ人ドライバーがチームに加わる際には本国の期待に応えたい。F1に適切なドライバーを迎えるための正しい方法と適切なタイミングを見極めていくつもりだ」

したがって、キャデラックはアメリカ人ドライバーを起用する意向はあるものの、すぐには実現しない可能性が高い。興味深い選択肢として、ペレスと共に、マクラーレンのリザーブドライバーを務める実力派インディカードライバーのパトリシオ・オワードの名前が挙がっている。ザク・ブラウンはすでに、キャデラックがレギュラードライバーとして彼を起用するならば彼を解放する用意があると述べている。インディカーで有望な才能を示しているアメリカ人ドライバーであるコルトン・ハータも、有力候補の一人だ。さらに、アウト・モーター・ウント・シュポルトによると、現在WECにアルピーヌのドライバーとして参戦しているドイツ人ドライバー、ミック・シューマッハも候補者として挙げられている。シューマッハはマイアミに滞在しており、明らかにキャデラックの幹部との接触を模索していた。

関税問題の影響

キャデラックに関する最後の注目点は、米国と欧州の関係を引き続き審査しているドナルド・トランプ大統領によって課された関税問題だ。アメリカのメディアによると、ロイスはF1におけるGMの取り組みは、同社への潜在的影響が約50億ドルと見積もられているにもかかわらず、関税の影響を受けないと述べた。

トランプ政権が輸入品に課した一部の関税が撤廃されたにもかかわらず、25%の課税は有効なままだ。「これはこのプロジェクトに影響するものではない」と、F1に対するGMのコミットメントに言及してロイスは結論づけた。

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