サインツ、早すぎたピットインに悔しさ「トップ5は狙えた」

カルロス・サインツJr
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ウィリアムズのカルロス・サインツは、第7戦エミリア・ロマーニャGPでまたしても戦略面の判断に泣かされることとなった。サインツはジョージ・ラッセルに続いて12周目にピットインし、最も早くタイヤ交換を行ったドライバーのひとりだった。しかし多くのドライバーがその後も長く走行を続けたため、サインツの戦略は不利に働いた。

一方、序盤でサインツの後方を走っていたチームメイトのアレクサンダー・アルボンは、ピットインを遅らせる選択をとり、それが功を奏して5位でフィニッシュ。サインツは8位でのゴールとなったが、正しい戦略であればもっと上位を狙えたと考えている。「当然ながら、またしても速さがあり、可能性のあった週末なのに不満が残る」と、サインツはF1公式チャンネルに語った。「今日はトップ5を狙えるだけの力があった。メルセデスよりも速く、フェラーリよりも速かった。週末を通してクルマのフィーリングは本当に良かった」

しかし、日曜日のレース運びに関しては満足できるものではなかったという。「でも、なぜか僕たちは日曜日になるとうまくいかない。レース戦略の遂行が課題だ。ピットインは早すぎたし、その時もそう感じていた。そして結果的にもやっぱり早すぎた」

アルボンはこれで今季3度目の5位フィニッシュを記録したが、サインツはまだ8位より上の結果を残せていない。前戦マイアミでは戦略指示をめぐる誤解もあり、今回も引き続きチームとの意思疎通に課題が残った。「日曜日にお互いをもっと理解し合う必要がある。今はその部分が大きなポイントを失う要因になっている」

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それでも、シーズンを通じて見れば明るい材料もあるとサインツは前向きな姿勢を見せる。「でも、シーズン7戦目でこれだけのスピードを見せられていて、マシンに対するフィーリングも良いなら、これからは前に進んでいける。だからポジティブにとらえて、お互いを高め合いながらチームとして成長していきたい」

さらにサインツは、現在のチーム力について1年前との違いを強調しながら、悔しさも口にした。

「数戦前や1年前だったら、僕たちがメルセデスやフェラーリと純粋なペースで戦えるなんて思わなかっただろう。でも今は現実として戦えている。そして、8位という結果に満足できない自分がいる」「この2戦、僕たちには彼らを打ち負かせるだけのマシンがあった。でもそれを結果に結びつけられていない。これは本当に悔しいよ。僕たちにはその力とスピードがあるのに、それを日曜のレースで生かせていない」「だからチームとして成長しなければいけないし、もっとお互いの理解を深めて、日曜日のレースで物事を複雑にしすぎないようにしていかないといけない」

最後に、サインツは厳しい展開となったレースを振り返った。「今日はP15からP8まで追い上げる展開になるとは思っていなかったから、本当に大変だった。でも、何とかやり切ったよ」戦略面にまだ問題はあるものの、快走を見せているウィリアムズ、反省と共に前向きな声で締めくくった。

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