F1参戦のキャデラック、既存チームからの反発を警告 ロードンが語る

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2026年にF1への参戦を控えるキャデラックのチーム代表であるグレアム・ロードンは、新参チームが早期に成功を収めた場合、既存の有力チームから強い反発を受ける可能性があると警告している。

同氏は「もしキャデラックが初年度から歴史あるチームを上回る成績を残せば、他チームの責任者たちは激怒するだろう」と率直に語った。

キャデラックのF1参戦は、2023年初頭にFIAが開始した2年間の審査プロセスを経て実現した。F1に11番目のチームとして加わり、来年3月のオーストラリアGPでの走行開始を目指している。当初はマイケル・アンドレッティが主導したプロジェクトだったが、この案は却下された。その後、アンドレッティ・グローバルの経営陣が撤退し、ダン・タウリスの指揮下でゼネラルモーターズとTWGモータースポーツが支援する新体制で承認を獲得した。

承認以降、キャデラックは積極的に組織体制を構築している。現在、インディアナ州、ミシガン州、ノースカロライナ州シャーロット、そしてイギリスのシルバーストーンの4拠点で活動を展開中だ。特にシルバーストーンでは、アストンマーティンの新本拠地からほど近い場所に6つのユニットを確保している。最終的にシルバーストーンは技術部門、物流、生産、機械加工工場の中心地となる予定だ。さらに空力開発については、ケルンのトヨタ風洞施設を活用する計画も進んでいる。

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しかし野心的な展開を進める一方で、ロードンは期待値の調整も図っている。極めて競争の激しい環境において、初年度は何よりも物流面と運営面での課題が山積すると指摘する。

「このような複雑な構造で即座に結果を出すことは常に困難だ」と同氏は説明し、新たな強力な参入者の登場がパドック全体を喜ばせるとは限らないと示唆した。

「我々は株主と話し合い、期待値を明確にした」とロードンはメディアに語った。「彼らへの説明で最も分かりやすい例えは、10年間F1で安定した地位にあるチームが、新参者に打ち負かされる状況を想像してもらうことだ。激怒するだろうし、非常に腹を立てるはずだ。したがって、新チームは最下位からスタートするという前提で臨む必要がある。そうでなければ、どこかに問題があるということになる。そして大部分において、これが物事にアプローチする唯一の方法なんだ」

「我々が何を求めているのか?可能な限り競争力を持ちたいと考えており、現実的だ。どれほど困難かは理解している。スケジュールを見てもらえば分かるはずだが、非常にタイトだ。現在の立ち位置については、まったく見当もつかない。数字は見えているし、自分たちの進歩には満足しているが、もし誰かを打ち負かすことがあれば、その相手が怒るということ以外は分からないんだ」

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