ヒュルケンベルク、238戦連続表彰台なしに終止符「自分の能力は常に信じていた」

キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルクが239回目のグランプリでF1初の表彰台に立ち、シルバーストンでキャリア最高の瞬間を迎えた。
ヒュルケンベルクにとって、これほど劇的なレースはなかっただろう。今週末、表彰台は遠いと思われた19位からレースをスタートしたヒュルケンベルグは、難しい条件下で16ポジションも上げることに成功した。グランプリを混乱させた雨は、完璧な戦略を実行したキック・ザウバーに見事に有利に働いた。
「気持ちがいい」とヒュルケンベルクは認めた。「ここまで長かったよね?でも、僕はいつもどこかでこれができると、僕が表彰台に乗ることができると知っていた。なんてレースだろう!もう一度感じたい。信じられないけど、これは現実なんだ。正直、僕にもこれがどうやって起こったのかはわからないが、明らかにクレイジーで色々な要因がミックスした状態だった。レースの大部分はレースに残るための戦いだった。チームは本当に適切な決定を下し、間違いを犯さずに適切なタイヤを適切なタイミングで選んだと思う。素晴らしいよ」
レース終盤まで表彰台の可能性を信じられずにいたヒュルケンベルクだが、最後のピットストップで後に続いていたルイス・ハミルトンに大きなギャップを築いたことで確信に変わった。「僕が表彰台に立つかもしれないという事実を最後のピットストップまで信じられなかったが、その後にあるターンでルイス(ハミルトン)に更なる大きなギャップを得られると知ったとき、僕は自分に言った『わかった。もっとギャップを得られる。落ち着いて少し呼吸できる』」とヒュルケンベルクは語った。
「でも、彼はかなり早く戻ってきたから、プレッシャーがあった。激しいレースだったが、クラッシュせず、戦略面での間違いを犯さず、本当に嬉しい結果だよ」
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