ピアストリ、ペナルティに苛立ち「セーフティカー後のブレーキングも許されないのか」

マクラーレンのオスカー・ピアストリは、セーフティカー中の違反により10秒のペナルティを科され、最終的にイギリスGP勝利とドライバーズランキングでの貴重なポイントを失う結果となったことに強い不満を示した。この件は、チームメイトのランド・ノリスとのチャンピオンシップでの争いにも影響を与えることになった。
ピアストリにとってのイギリスGP決勝レースは、このペナルティを受けるまでは完璧で、トップに立ち、レースをコントロールしていた。実際、レースをリードしていたピアストリは、レース中盤の重要な局面で集団をリードしていた。この状況で、ピアストリは接触を避けるため、マックス・フェルスタッペンに対して激しくプレッシャーをかけ、その後簡単に追い抜いて前に出ているように見えた。
最初に調査対象となったピアストリは、すぐに10秒のペナルティを受けた。このペナルティは彼の堅実なレースにもかかわらず、ノリスとの最後のピットストップ戦略の中で、トップを維持するには十分ではなかった。
ピアストリは滅多に感情を表に出すことはないが、レース後のインタビューで特に苛立っているように見えた。
「多くを語るつもりはない」と口を閉ざしたピアストリは語った。「トラブルに巻き込まれることになる」
「どうやら、僕たちはもはやセーフティカーの後ろでブレーキをかける権利もないようだ。残念だ」
マシンから降りる際、ピアストリは怒りを表すより、3位に入賞しキャリア初の表彰台を獲得したニコ・ヒュルケンベルクを祝福することを選んだ。「ニコ(ヒュルケンベルグ)をお祝いしたい。それが今日のハイライトだと思う」
このレースをピアストリはチームメイトのノリスに次ぐ2位で終了。ドライバーズランキングでは、次戦ベルギーGPを前にピアストリとノリスの差はわずか8ポイントとなっている。
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