【ベルギーGP】角田裕毅、スプリント決勝後コメント

2025年F1ベルギーGPにて、角田裕毅は11位でスプリントレースを終え、現在のマシンが抱える課題について率直に語った。
レース序盤でローソンが少し幅寄せしたように見えたシーンについて、「車一台分は残してくれたので、あれは普通だったんじゃないかな」と冷静に振り返った。
その後徐々に離されていったことについて、ストレートスピードの不足が原因かと問われると、角田は意外な答えを返した。「いや、ストレートスピードに関しては僕らが一番あったと思う。いつも通り、タイヤのマネジメントをして、その分後半でペースを保とうとしていたけど、うまくいかなかった」

角田が最も困惑しているのは、これまで得意としてきたタイヤマネジメントが機能しなくなっていることだ。「最初DRSトレインになることはわかっていたから、それを処理してタイヤをマネジメントしようと思っていた。でも正直、マネジメントした分のペースがついてこない。今のクルマになってから何故かうまくいっていない。過去4年は予想した通りできていたんだけどね」
フリー走行1回目のロングランが良好に見えたことから、マシンが極端に直線重視のセットアップなのかと問われたが、「そういうわけではないと思う」と否定した。
今日の予選から新しいフロアを導入するという噂について聞かれると、「それはどうなるかまだわからない。フロアが新しくなったところで、根本的な問題の解決にはならないと思う。もちろん悪くはならないと思うけどね」と現実的な見方を示した。
レース中にラッセルに抜かれなかったことについては、「争っているのがポイント圏内ではなかったので、特に熾烈な戦いをしていたというわけではなかった。僕は自分に集中しているので、単純にレース自体にハッピーではない」と、現状に対する不満を隠さなかった。
この後、本戦の予選が23時から開始される。レッドブルは角田のマシンにアップデートを加えることになるのか。角田はポイント圏内へ巻き返しを図ることができるのか。ローラン・メキース氏が代表になって初めての週末、レッドブルに注目が高まる。
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