マルコ博士、4台トップ10進出に満足―角田の成長に注目

2025年F1ベルギーGPの予選で、レッドブル傘下の4台すべてがトップ10に入る強いパフォーマンスを見せた後、ヘルムート・マルコ博士は満足と安堵の表情を浮かべていた。
「今日は4台がトップ10に入った。こんなことがいつ以来だったか思い出せないほどだ!」マルコはメディアに向けてカメラに笑顔を見せながら語った。「総合的な結論として、非常に、非常に良い結果だった」
一方、マックス・フェルスタッペンは最終アタックで彼らしくないミスを犯し、スタートポジションを4位に留めた。「マックスは2つのミスを犯した。ターン1での重大なミスと、ターン5でも小さなミスがあった」とマルコは指摘。「我々のダウンフォース設定では、3位は可能だっただろう」と厳しいコメントをした。
それでも、マルコ氏は前向きな姿勢を保ち、レース当日の雨予報を考慮しているとのことだった。「雨が降ると予想している。そのためのセットアップは合っていると思う。天気予報が正しければ、明日は勝利を争うことができると信じている」
マルコはまた、今年レッドブル・レーシングに加入して以来、最も競争力のあるパフォーマンスとなった予選での角田裕毅の活躍を熱望していた。
「特に、裕毅が初めてポイントを狙える我々のアクションの一部となった。だから、満足している」
「ついに彼は理解したのだ。イモラでのようにクラッシュしなければ問題は起こらず、速いマシンを手に入れることができるということを」とマルコ氏は皮肉な笑みを浮かべてコメント。
角田がスプリントセッション中になぜ古いフロア仕様を使用していたのかと問われると、「主にスペアパーツの供給が限られていたためだ」と彼は説明した。
「もしスプリント予選やスプリントレース中にインシデントが発生していたら、交換用のパーツが残っていなかっただろう」
これは、リソースに関して、フェルスタッペンがチームの最優先事項であり続けていることを示唆した。マルコの見解では、角田は利用可能なパーツの範囲内で結果を出し続ける必要がある。何よりも、コストのかかるミスをせずにパフォーマンスをすることが求められている。
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