アロンソ「マシンは大きく進歩した」もモンツァへ慎重な姿勢

モンツァ発―F1で最も経験豊富なドライバーの一人であるフェルナンド・アロンソは、アストンマーティンのマシンがシーズン序盤から大きく進歩していると語りながらも、今週末のイタリアGPには慎重な姿勢で臨むと強調した。
アロンソはシーズン序盤に苦しい戦いを強いられ、最初の8戦ではポイントを獲得できなかった。転機となったのは母国スペインGPで、9位入賞を果たして今季初の2ポイントを手にした。その後もカナダ、オーストリア、イギリスでトップ10入りを果たし、安定した走りを見せた。
しかし、ベルギーでは勢いが止まった。伝統のスパ・フランコルシャンでペースをつかめず、スプリントは14番手からスタートして同じ14位でフィニッシュ。日曜の予選ではアストンマーティンの2台が最下位に沈み、チームメイトのランス・ストロールより速かったものの慰めにはならなかった。ピットレーンからスタートした決勝では17位に終わり、ストロールも14位で両者ともノーポイントに終わった。
一方、直近のハンガリーとオランダでは再び結果を出した。ブダペストでは5位、ザントフォールトでは8位に入り、連続してポイントを獲得。だがアロンソはモンツァを前に過度な期待は禁物と語る。「この流れを続けられるかどうか見てみよう。ただし私たちは少し慎重なんだ。なぜなら前回の高速サーキットであるスパではうまくいかなかったからだ」と話した。
それでもチームの進歩を強調する。「あれ以来いくつか前進できたし、アプローチも変えてきた。だから結果が少し良くなることを期待している。理論の上ではベストなコースではないとしてもね」と説明した。
さらにシーズン序盤からの改善を実感していると強調した。「今のマシンは序盤に比べてはるかに良くなっている。それはグランプリの結果を見れば明らかだ。今季最初のポイントを獲得したのは9戦目だった。当初はトップ10に入れるマシンではなかったが、今はミッドフィールドで常に戦えているし、直近ではQ3進出も果たせた。特に空力面で改善が進んで、操縦性も格段に向上している」と語った。
【関連記事】
- F1引退説が再燃 ストロールが沈黙破り真相語る
- アロンソ、アストンマーティンの戦略に不満示す 【オランダGP】
- ストロール、ニューウェイの2026年設計は「トランス状態」と語る
- アロンソ、2026年にF1でドルゴビッチの本格参戦を希望