メキース氏、レッドブル代表として初勝利を祝う

ローラン・メキースにとって、イタリアGPは特別な週末となった。レッドブルのチーム代表として迎える初めてのシーズンでマックス・フェルスタッペンがモンツァで完璧な走りを見せ勝利を挙げたが、その一方で角田裕毅のレースには悔しさが残った。
「マックスにとっては完璧な週末だった。昨年のモンツァでは苦戦したが、今年は他のサーキットに比べてもマシンの状態がはるかに良かった。予想以上に強さを発揮できた」と、メキース氏はレース後に振り返る。
対照的に、角田のレースは序盤の接触で大きく狂った。
「その瞬間に彼のレースは終わったと思った。マシンにダメージがあり、パフォーマンスも落ちていた。リプレイを見直してしっかり分析する必要がある。フロアに損傷があったのは間違いない」とメキース氏は語る。
2台のマシンの不均衡は、今週末フェルスタッペンのみがフロアアップグレードを受けたという事実によってさらに浮き彫りになった。「もう小さなアップデートはない」とメキース氏は語った。「次のレースでは両方のマシンに搭載できることを望んでおり、うまく機能すると考えている」
それでも角田のパフォーマンスに一定の手応えも見ている。「予選では好調だった。マックスはもちろん速かったが、角田も大きく離れてはいなかった。Q3に進出できたのは非常に良い結果だ。ショートランは良いデータが取れたし、ロングランも本来なら収穫があったはず」と評価した。
メキース氏は、トラフィックでの苦戦が根本的な進歩を覆い隠したと強調した。「今のところ角田のレースはスタートでのアクシデントのため読むのが困難だ」と彼は語った。「全体像が見えないのは残念だ」
フェルスタッペンの勝利について「ミルトンキーンズで一緒に働く1100人」の功績とするメキース氏にとって、この週末は勝利と同じくらい回復力についてのものでもあった。「我々の唯一の役割は、我々が持つ才能が最高の状態で自分自身を表現するための適切な光と条件に置かれることを確実にすることだ」とメキース氏は語った。
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