HAAS F1代表 小松礼雄氏、STEM Racing JPのアンバサダーに就任

小松礼雄 ハース
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F1後援の国際教育プログラム「STEM Racing Japan」は、Haas F1チーム代表の小松礼雄氏を新たにアンバサダーに迎えたと発表。F1チームを率いる日本人が次世代教育に携わることは大きな意味を持ち、未来のエンジニア/イノベーターを目指す若い世代にとって大きな刺激となりそうだ。

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STEM Racingとは

STEM Racing
STEM Racing

「STEM Racing」は、F1を題材に科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)を学ぶ教育プログラムだ。旧称「F1 in Schools」として世界中で展開されてたが、現在はSTEM Racingに改称。F1からの公式後援を受けながら活動している。

参加する学生は6歳から19歳までと幅広く、CADソフトを用いたマシン設計や3Dプリントによる製作、空力の理解、さらにはチーム運営やスポンサー獲得、プレゼンテーションまで学ぶ必要がある。単なる模型競技ではなく、エンジニアリングマネジメントを総合的に体験できる点が特徴だ。

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「考えるな、踏み出せ」

小松礼雄

今回、小松氏がSTEM Racing JPの公式アンバサダーに就任したのは、日本のF1界において非常に大きな意味を持つ。なぜなら、小松氏自身は文系出身のエンジニアだからだ。F1の舞台に立つことを夢見て、英語もわからずに単身渡英、そこで英語を学びつつ自動車工学を学んだ。そして現在、ハースのF1チーム代表にまで昇り詰めた。

2025年8月、富士スピードウェイで開催されたTPC「Testing of Previous Cars」で、小松氏は日本で活躍するSTEM Racingチームを招待している。子ども達は実際のF1やチームの動きを間近で体験し、夢の舞台に一歩近づいた。

さらに、小松氏は同イベントのトークライブで、ファンからの「F1のエンジニアになるには何をしたらいいですか?」との質問にこう返している。

「とにかく一歩、何でもいいので思い立ったら踏み出してください。そうしたら次が見えてきます。”次にあれをやんなきゃいけない、これをやんなきゃいけない”遠い未来を考えるのではなく、とにかく一歩踏み出すこと。周りを巻き込んだり自分で調べて学んだり、それを一生懸命やれば、必ず次が見えてきます

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まるでブリース・リーの「Don’t think, feel (考えるな、感じろ)」ならぬ、「Don’t think, do(考えるな、踏み出せ)」なのだ。

小松氏の存在こそSTEM Racingが目指すものを体現してると言ってもいいだろう。ある意味STEM教育の大先輩である小松氏がアンバサダーに就任したのは非常に心強いものになる。

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小松氏の就任メッセージ

このたび、日本でのSTEM Racingアンバサダーに就任することができ、大変光栄に思います。
STEM分野の科目を学生たちに届け、皆さんの心を動かすような形で関わることができるSTEM Racingのようなプロジェクトに携われるのは、私にとって本当に情熱を持って取り組めることです。自分が日本で育っていた頃に、このような取り組みに参加できる機会があったらどれほど良かっただろうと思います。

ヨーロッパに渡り、エンジニアとしてF1で働くという夢を追いかけた者として、こうして自分の経験を共有しながら次の世代のSTEMへの挑戦を応援できる機会をいただけることに感謝しています。9月のシンガポールで開催されるSTEM Racing World Finalsには、すでに日本から3チームが出場することを知り、とても嬉しく思っています。皆さんを応援するのが楽しみですし、日本におけるSTEM Racingのさらなる発展にも力を尽くしていきたいと思っています

小松氏が見てきたF1の世界

小松氏は著書を通じても、F1の魅力やキャリア形成、現場のリアルを発信している。文系でもわかりやすく、専門用語もしっかりと理解できる説明や図もついてる。まさに、「最初の一歩」となる本だ。F1を楽しむための入門書と言ってもいいほど素晴らしい本である。

まとめ

Haas F1代表・小松礼雄氏のアンバサダー就任は、日本におけるSTEM Racingの普及に大きな追い風となる。世界のトップで戦う人物が直接関わることで、学生にとって「自分もF1に近づけるかもしれない」という実感が増すはずだ。

F1ドライバーを目指す夢があるように、F1関係の将来を目指す夢もまた大きな価値を持つ。STEM Racingはその夢を形にする教育の場であり、小松氏の存在がその意義をさらに輝かせている。

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