ピレリ、アゼルバイジャンGPで「2ストップ戦略」の可能性を指摘

Pirelli Azerbaijan
スポンサーリンク

フォーミュラ1公式タイヤサプライヤーのピレリは、今週末のアゼルバイジャンGPにおいて、各チームが2ストップ戦略を選択せざるを得ない可能性があると予測している。

今回のラウンドでは、ピレリが最もソフトなコンパウンドであるC4、C5、C6を投入する。C6コンパウンドが使用されるのは、イモラモナコモントリオールに続き今季4回目となる。

このより攻撃的な選択は、通常の戦略的アプローチを変える可能性がある。ピレリは今回の選択について、次のようにコメントしている。

「もし昨年と同じ選択をしていれば、やや柔らかめではあっても1ストップ中心の単調な展開になっていただろう。だが今回の組み合わせにより、戦略の幅が広がり、タイヤ劣化をどう管理するかが大きなポイントになる」

スポンサーリンク

市街地かつ超高速の特殊レイアウト

バクーはF1カレンダーの中でも特に予測が難しい市街地サーキットとして知られている。旧市街のテクニカルな区間と、世界最長クラスのストレートを併せ持つこのコースでは、ソフトなタイヤと過酷なレイアウトが相まって、ピット戦略がレース結果を左右する可能性が高い

2024年は多くのドライバーがタイヤ劣化の少なさを活かし、1ストップ戦略を選んだ。しかし2025年は、スティントが短くなることで各チームがより攻撃的な戦い方を仕掛けてくる可能性がある。

コンストラクターズ2位争いのカギ

現在、コンストラクターズ選手権ではマクラーレンを追うフェラーリ、メルセデス、レッドブルが激しい2位争いを展開中。バクーでのタイヤマネジメントは、この争いにおける決定的な要素になるかもしれない。

ピレリはさらに次のように付け加えた。

スポンサーリンク

「今年のコンパウンドはグレイニングを大幅に抑えているため、2ストップ戦略の余地が広がっている。ただ、最近のモンツァでも示されたように、チームとドライバーは非常に巧みにタイヤを扱っている。したがって、今回も一つの戦略に収束せず、多様なアプローチが見られるはずだ」

バクーは市街地サーキットである一方、極めて長いストレートを持つため、マシンは非常に高い最高速に達する。その結果、タイヤには大きな垂直荷重がかかることになり、戦略の難しさはさらに増すことになる。

【関連記事】

スポンサーリンク

類似投稿