【アゼルバイジャンGP】角田裕毅、木曜日のコメント―レッドブルでの将来や憶測に言及

2025年F1アゼルバイジャンGP木曜日、角田裕毅は、F1での将来とレッドブル内での立場を巡る憶測が渦巻く中、プレッシャーを背負ってメディアの前に姿を現した。メディアの質問に対して、「ここに留まること(レッドブルで走ること)が僕の最優先、それだけだ」とコメントした。
レッドブル内からのプレッシャー
言うまでもなく、角田は現在厳しい立場に置かれている。レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコ氏は、彼のパフォーマンスを評価するポイントとしてメキシコGPを挙げており、シート候補であるアイザック・ハジャーのパフォーマンスは角田にプレッシャーをかけ続けることになる。
Q. 2026年のシートや、ハジャー選手の昇格について多くの憶測がありますが、実際にチームからは何を求められているのでしょうか?
「これまでに言ったことと同じだと思う、多くの憶測があると聞いたが、自分はあまりメディアの情報には触れていないんだ。僕はこれまでやってきたことを続け、パフォーマンスに集中し続け、レースで進歩を示し続ける。それだけだ。ここに留まること(レッドブルで走ること)が僕の最優先、それだけだ」
ショートランでの進歩、ロングランでの苦戦
角田は予選での向上について、一貫してマックス・フェルスタッペンから0.2秒以内で走っていることを強調した。
Q. 転換点に近づいていると感じますか?
「特にロングランが今集中しなければならないところだ。モンツァでは明らかに少しダメージもあったが、チームとしても懸命に働いて、ロングランの問題の原因を理解しようとしている。実際に経験していることは、チームでさえ本当に説明できないこと。その理解が主な問題で、苦労している」
「ショートランに関しては、僕もチームもとても満足している。明らかに僕がマックスに近づいていることを示しているからね。パッケージの違いはあっても、予選トップ10に入っている。確実に改善が表れていて、人々がこのことに気づいてくれているよ」
Q. モンツァでの接触によるダメージについて、具体的な影響はどの程度でしたか?
「ダメージは、聞いたところによると、確か0.3秒未満しかタイムは変わっていなかったみたいだ。それよりも、ペースを見つけるのに苦労していて、それに関してチームも説明できないことに困っている。なぜかタイヤが異常に摩耗していた。僕らはこれらを解決しようとしたが、原因を見つけられなかった。だから、僕が好まない方法でバランスを調整しなければならず、明らかにマシンから多くのパフォーマンスを奪ったんだ。でも、長距離を走るためにはそうしなければならなかった」
また、リアム・ローソンと接触後に話したか?という質問に対しては、「彼とはまだ話していないが、明日の朝、ヘルムートも含めて彼と話すと思う」と率直に答えた。
現在は“サバイバルモード”
シートを巡る不確実性はあるものの、角田は自分でコントロール可能なことにのみ集中すると話した。
Q. ヘルムート・マルコがメキシコGPを参考ポイントにすると言いましたが、今後3レースはどれほど重要でしょうか?
「正直なところ、まだ将来についてはあまり考えていない。でもこの状況下では、すべてのレースが重要だというのが事実だ。ただ、僕はひたすら結果を出し、すべてのレースで光るものを見せ続けるしかない。その上でチームがどうしたいかを決めてもらう」
Q. 来年もレッドブルに留まることにどれくらい自信がありますか?
「どれくらい自信があるかは正直分からない。しかし、この状況でも自分を信じ続けている。僕が何をできるか、何を提供できるかは自分で知っている。来年も残留できるかどうかに自信があるかと聞かれたら….それは分からない。だからこそ、僕がコントロールできることに集中しているよ」
「僕は既に新しい章に進んでいる。周りからはおそらく困難な時期に見えるが、この試練は人間として、そしてドライバーとして多くの成長を与えてくれている」
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