マルコ氏、角田の進歩を称賛もローソンとの競争に言及

レッドブルのレーシングアドバイザー、ヘルムート・マルコ氏は、マックス・フェルスタッペンがポールから勝利、リアム・ローソンが5位、角田裕毅が6位というチームにとって素晴らしい結果となった週末を受け、角田の成長とローソンの粘り強さを称賛した。

2025年F1アゼルバイジャンGP決勝後、マルコは、角田のパフォーマンスがモンツァ後の話し合いを経た、より密接な指導とセットアップ調整を反映していると述べた。「モンツァの決勝では、裕毅はマックスより時々1秒遅かった」とマルコは説明した。「そこで、彼にはより多くのコーチングが必要だと判断した。マックスがコーナーで何をするか、どこでブレーキをかけるか、どのギアを使うかの比較だ。また、車を彼の好みにより合わせて調整し、限界でそれほど繊細でなくても済むようにした」

マルコ氏は、レース終盤に角田がローソンの後ろに現れたのを見て驚いたと認めた。「彼が前にいるのを見て驚いた。しかし、ローソンがすぐに追い抜いた。裕毅が慎重すぎたか、タイヤが適温になっていなかったのかもしれない」とマルコは語った。「非常に接戦だったが、最終的にはスピードが十分ではなかった」

それでも、マルコは両ドライバーがプレッシャーの下で価値を示したと強調した。「これは2人の間に健全なライバル関係があることを示している」と彼は指摘し、ローソンと角田の両方が終盤でランド・ノリスを抑えたことを賞賛した。この守備的な努力はフェルスタッペンのチャンピオンシップ争いにも役立った。

マルコは、角田の週末は成長の証拠だったが、ローソンとの競争は続いていると締めくくった。「裕毅にはより多くの指導が必要だが、適切な車のウィンドウとコーチングがあれば結果を出せる」と彼は述べた。「それがここで見たものだ」

しかし、進歩にもかかわらず、角田はドライバー市場でプレッシャーにさらされている。現在、アイザック・ハジャーの昇格の可能性や、アービッド・リンドブラッドの来年の昇進が有力視されている。この状況が続けば、角田は2026年のVCARBの残り1シートをローソンと直接争うことになると予想される。

【関連記事】

• 【アゼルバイジャンGP】決勝後、角田裕毅のコメント
• メキース代表 角田の走り「最高のレースだった」【 アゼルバイジャンGP】
• 【アゼルバイジャンGP】フェルスタッペンが優勝、角田は6位入賞
• レッドブル4台がトップ10入り マルコ「雨なら非常に危険」と警戒
• 角田裕毅がHexCladとスポンサー契約｜愛用キッチンウェア5選でプロ級の料理体験を