フェルスタッペン、シンガポールでのレース後に原因究明を要求

マックス・フェルスタッペンは、レッドブル・レーシングに対し、シンガポールグランプリで直面した問題を詳細に分析するよう求めた。彼のレースがマリーナベイ・サーキットでの“サバイバル戦”と化した理由を突き止めるためだ。
フロントローからスタートした4度の世界チャンピオンだったが、スタートで出遅れ、それでも最終的にレースを支配したジョージ・ラッセルの背後で2位を維持した。フェルスタッペンは、ソフトタイヤでスタートしたトップ7の中で唯一のドライバーであり、序盤にリードを築くという戦略的賭けに出ていた。
しかしフェルスタッペンは、序盤からランド・ノリスに激しく追われ、彼を抑え込む防戦を強いられることに。フェルスタッペンは、扱いづらいRB21の挙動に苦戦し、ダウンフォース不足やブレーキングの不安定さ、シャシー全体のバランスの乱れといった問題に悩まされた。
「コースがちょうど乾き始めていて、しかもグリッドのダーティサイドだったから、少し違うことを試そうとした」とレース後にフェルスタッペンは説明した。「普段ならターン1で抜かれても、無理をしなければポジションを維持できるんだけど、今回は車が適切なウィンドウに入っていなかった。理由を理解する必要があるね」
それでもフェルスタッペンは粘り強く走り切り、ラッセルの後ろで2位を守ってフィニッシュ。チャンピオンシップでのダメージを最小限に抑えた。彼は依然として首位オスカー・ピアストリに63ポイント差をつけられているが、2週間後のアメリカGP(オースティン)を前に首位の座を維持している。
「正直、今日は快適に走れなかった。まるでサバイバルレースのようだった」と、苛立ちを隠さずにフェルスタッペンは語った。「アメリカGPの前に、今回のすべてを分析する必要がある。最初はタイヤをもたせてハードに変えることを考えていたけど、実際にはすべてが難しく、想像以上に厳しいレースになってしまった」
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