ハジャー、SQ1混乱の主犯として名指しされ苛立ち

マシンバランスに苦しみ、SQ3進出ならず
アイザック・ハジャーにとって、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで迎えた初めての本格的なスプリント金曜日は、思うように結果を残せないフラストレーションの1日となった。若きレッドブル育成ドライバーは、予選の決定的な局面でマシンバランスに苦しみ、最終的に12番手という結果に終わっている。フリー走行1回目では期待の持てるスタートを切ったものの、その勢いをスプリント予選に持ち込むことができなかった。
「FP1の終わりにはいい感触があったが、スプリント予選のセッションでは全く違う感覚だった」とハジャーは振り返る。「SQ1ではなんとか1周をまとめて突破することができ、競争力を感じていた。SQ2でさらに前進できると期待していたが、1回のプッシュラップに賭けることになり、マシンは非常に運転が難しかった」
残りの週末の巻き返しに意欲
ハジャーの序盤のペース“FP1で1分34秒155のベストタイムを記録して9番手”は、上位進出への期待を大いに高めるものだった。しかし、コースコンディションの変化とセットアップの選択がチームを窮地に陥れ、最も重要な局面でグリップと安定性を引き出すことができなかった。SQ2でのベストラップは1分34秒241。惜しくもトップ10圏内に届かなかった。
「かなり厳しい状況だった。それでも僕たちは速さを持っていると思う。明日はすべてを最大限に活かして、しっかりまとめることが重要だ」とハジャーは語った。
そして、残りの週末について楽観的な姿勢を保った。「12番手スタートではポイント獲得は難しくなる」と認めつつも、「全力でプッシュして上を目指す」とコメント。
SQ1混乱の「主犯」扱いに苛立ちも
ハジャーはまた、SQ1での論争の中心にも立たされた。最終プッシュラップ開始前にピットレーンで待機しすぎたとして、複数のドライバーとチームから混乱を引き起こした張本人として名指しされたのだ。この遅れが後続ドライバーの走行タイミングを乱し、角田裕毅とガブリエル・ボルトレートがタイムリミット内に計測ラップへ入れず、結果として両者はSQ2進出を逃すこととなった。ハジャーはこの非難に対し、苛立ちを隠せない様子だったとされる。
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