マクラーレン、フェルスタッペンの猛追にもドライバー優先を拒否

タイトル争い激化、それでもマクラーレンは公平性を維持
マックス・フェルスタッペンがドライバーズタイトル争いを再び激化させる中、マクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラ氏は、タイトル争いにおいてチームがオスカー・ピアストリとランド・ノリスのどちらにも肩入れしない「公平な立場」を維持していることを改めて強調した。
コンストラクターズタイトルを制したマクラーレンは、ドライバーズチャンピオンシップでも優位に立っているように見えた。しかし、RB21の進化とともにレッドブルが調子を取り戻し、フェルスタッペンは現在ランキングトップのピアストリとの差を40ポイントまで縮めている。
オースティンでのスプリントレースは、マクラーレンにとってまさに悲劇だった。ピアストリとノリスが1コーナーで接触し、ダブルリタイア。シンガポールに続き、2戦連続のチームメイト同士の接触により、チーム内の緊張は再び高まった。
この微妙な状況と、フェルスタッペンの猛追によるプレッシャーが増す中でも、ステラ氏はマクラーレンの「絶対中立」を主張した。
「私たちは常にアプローチを見直しているが、両ドライバーともに現実的にチャンスがあるため、どちらか一方を優先するつもりはない」
ステラ氏の明確な立場は、たとえタイトル争いがますます熾烈を極めるとしても、チーム内でのスポーツの公平性を維持するつもりであることを示している。
「これが私たちのレースのやり方だ。公平性を保ち、両方のドライバーに平等にチャンスを与えたいと考えている。獲得できるポイントはまだたくさん残っており、フェルスタッペンも間違いなくタイトル争いに加わっている」
ステラ氏はまた、「両ドライバーがそれぞれの願望を追求できるようにしたい」とも主張した。
「最も重要なことは、世界チャンピオンがパパイヤカーのドライバーになることだ。それが誰であるか……1人のドライバーだけにコミットしないことが合理的である限り、オスカーとランドが彼らの願望を追求できることを望んでいる」
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