メキース氏「角田の進歩は本物だ、しかしまだ十分ではない」

角田の進歩は本物か――メキース代表が示した次なる期待
レッドブルのチーム代表であるローラン・メキース氏は、オースティンでの完璧な週末を称えた。スプリントと本戦の両方でマックス・フェルスタッペンが優勝を飾り、今季序盤にチームの指揮を引き継いだメキース氏のもとで、レッドブルは再び成功を収めた。しかし、フェルスタッペンの支配的なパフォーマンスの裏で、メキース氏の関心はもう1人のドライバー、角田裕毅の着実な成長に向けられていた。彼の進歩がレッドブルの将来構想にどのような意味を持つのか、メキース氏は慎重かつ期待を込めて語っている。
「角田も素晴らしい週末を過ごした。特に今日はレースで6つ順位を上げ、昨日のスプリントで獲得したポイントに加え、有益なポイントを持ち帰った」
角田のスプリントと本戦での連続7位入賞は、彼にとって今年最も安定した週末のひとつとなった。クリスチャン・ホーナー氏の退任以降、チームの安定化に尽力してきたメキース氏は、レッドブル体制の中で角田が果たす戦略的役割の重要性を強調。
「角田には役割がある。コンストラクターズチャンピオンシップへの貢献を超えて、角田が速ければ速いほど、マシンのテストを分割できるようになる」
それでもメキース氏は、角田の進歩を過大評価するべきではないと率直に語る。
「十分なのか? いや、そうではない。そう言えば嘘になる。そしてそれ以上に、もし私がそれで十分だと言ったら、角田は満足しないだろう」
メキース氏は、角田のレース序盤での攻撃性と混戦での冷静さを「進歩」と称賛しつつ、2026年のドライバーラインナップ決定が迫る中で、さらなる成長を求めていることを明確にした。
また、角田とオリバー・ベアマンのレース中のバトルについて尋ねられると、メキース氏は緊張の示唆を一蹴。「2人のドライバーのバトルだった。危険なことも、異常なこともない。角田はプロフェッショナルに対処した」
来シーズンからのF1新時代を見据える中で、角田はレッドブルのシートを守ることができるのか。その答えは、次戦メキシコGPでの走りにかかっている。
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