ベアマン、メキシコGPデビューへ「楽しくてユニークな街だが、大きな挑戦」
ハースのオリバー・ベアマンは、今週末に開催されるメキシコGPへのフル参戦に向けて、「興奮している」と述べた。舞台は標高2,200mを超える高地サーキット、アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス。
「あそこに行くのはこれで3回目」とコメントし、過去2シーズンに渡ってフリー走行に参加したことに触れた。「全体的にとても楽しくて、ユニークな街だと思う。いつも行くのを楽しみにしている」
ベアマンはメキシコGPの特徴である高地環境についても言及し、過酷な挑戦になることを認めた。
「高地は独特な課題をもたらす。酸素が少ないので、ドライバーにとって非常に身体的にきついレースになる。マシンにとっても、ダウンフォースがかなり減り、ブレーキも通常時よりはるかに限界に近い状態になる」

アメリカGP後の論争
前戦アメリカGPでは、ベアマンは終盤の接触をめぐり、角田裕毅のドライビングを公に批判。角田がブレーキング時に動いたとして、「非常に危険で、レギュレーションの精神にも、レースをする精神にも反している。レースのやり方として、子供たちに見せるべき行為ではない」と、強い口調で非難した。この発言により、ベアマンは運転基準に対する“暗黙の裁定者”的な立場を取ったと見られている。
一方で、一部のオブザーバーは、彼の相対的な経験不足や直近のスチュワード審査への関与を踏まえ、ベアマンの発言を“やや偽善的”と受け取る向きもある。
高地サーキットでの過酷なデビュー戦は、彼の実力と冷静さを試す絶好の機会となる。果たして、ベアマンはメキシコの地で結果を残し、批判を払拭できるのか。週末のレースに注目が集まる。
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