角田とリンドブラッド、 FP1で異なるプログラム走行【メキシコGP】

アーヴィド・リンドブラッド 角田裕毅 メキシコGP
スポンサーリンク

レッドブルがメキシコGP、エルマノス・ロドリゲスで行ったフリー走行(FP1)は、チームの開発プログラムと将来のドライバー育成の両面で注目すべき内容となった。

マックス・フェルスタッペンのマシンで走行したアーヴィド・リンドブラッドは、6番手でセッションを終え、その才能を印象づけた。一方、角田裕毅はロングラン重視のプログラムに専念し、安定した走りで8番手につけた。

ヘルムート・マルコは、リンドブラッドには「マシンをクラッシュさせないよう厳格な指示」が出されていたと認めた。というのも、彼が走行していたマシンには、新しいアンダーフロアを含む最新仕様のパーツが装着されていたからだ。

マルコは「もしクラッシュしていれば、マックスのレース準備に深刻な影響を与えていた」と述べ、このリンドブラッドに課せられた使命が、チームにとっていかに重要なデータ収集であったかを強調した。

arvid lindblatt mexico red bull racing

チーフエンジニアのポール・モナハンは、このテストが日曜決勝に向けたレッドブルのアップデート版アンダーフロアを評価するうえで「非常に重要なセッションだった」と強調した。彼は「モンツァ以来検証を続けてきた新旧パーツの複雑な組み合わせをテストしており、その成果を見極めることが目的だった」と説明した。

マルコは、角田とリンドブラッドが当初、異なるプログラムで走行していたことを明かした。角田はレースセットアップとタイヤの劣化に重点を置き、一方リンドブラッドは空力評価に専念していたという。「少なくとも序盤は別々の計画で走行していた」とマルコは語った。「しかしセッション終盤には同じプログラムになっていた。その時点でアーヴィドの方が速かった」

スポンサーリンク

そのパフォーマンスが何を示しているのかと問われると、マルコは微笑んで答えた。「彼は非常に才能のある若手ドライバーだ」と述べ、リンドブラッドの走行は、マルコの理解する限りF2で苦しいシーズンを過ごしてきたにもかかわらず、将来的なF1昇格への可能性を示すものだったかもしれないと示唆した。

【関連記事】

スポンサーリンク

類似投稿