マックス・フェルスタッペン、FIA違反ポイント失効で重圧から解放
数カ月にわたる緊張の日々を経て、F1現王者のマックス・フェルスタッペンにようやく余裕が戻ってきた。オランダ人ドライバーは今シーズン序盤に積み重なった違反行為の結果、自動的な出場停止処分までわずか1ポイントという危機的状況に置かれていた。しかしメキシコグランプリを終えて、フェルスタッペンはついに安堵のため息をつくことができる。複数の違反ポイントが失効し、出場停止という重くのしかかっていた脅威が取り除かれたのだ。
2014年に導入されたFIAの違反ポイント制度は、過去12カ月間のドライバーの行動を追跡することで無謀な運転を抑止するよう設計されている。ドライバーは11ポイントまでは問題なく蓄積できるが、12ポイントに達すると自動的に1レースの出場停止処分が科される。このルールが実際に適用されることは稀だが、2024年にはハースのケビン・マグヌッセンがその基準を超え、バクーでの出場停止処分を受けた。

フェルスタッペンにとって、その危険は不快なほど近づいていた。6月のスペイングランプリ後、レーススチュワードは彼に攻撃的な運転に対して10秒のタイムペナルティと3つの違反ポイントを科し、合計は11ポイントとなった。あと1つのミスでも、この3度の世界王者は出場できなくなる可能性があった。
その重大な期間が今、終わりを迎えた。6月30日と10月27日の違反ポイントが失効したことで、フェルスタッペンの合計は7ポイントまで減少した。「彼はようやく落ち着けるようになった」とパドックの関係者は語る。「数カ月間、どんな小さなミスでも出場停止を意味する可能性があった」
現在のグリッドの中で、最も切迫した状況にあるのはハースのルーキー、オリバー・ベアマンだ。11月を迎えるにあたり、10ポイントで違反ポイントランキングのトップに立っている。
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