ハミルトン、ブラジルのスプリントでペナルティがなかった理由
フェラーリのスター、ルイス・ハミルトンはブラジルGPのスプリント予選で、チームメイトのシャルル・ルクレールがスピンした際に減速しなかった。それでも7度の世界チャンピオンにペナルティは科されなかった。
ブラジルのスプリント予選はルイス・ハミルトンにとってフラストレーションの溜まるものとなった。このフェラーリドライバーは第2セグメントで脱落し、SQ2での最速ラップでザウバーのニコ・ヒュルケンベルグより0.07秒遅れたためだった。さらに悪いことに、チームメイトのシャルル・ルクレールが前方でスピンしてダブルイエローフラッグが提示された際に減速しなかったため、レースコミッショナーの元に呼ばれることとなった。

ハミルトンは不幸中の幸いに恵まれた。レースコミッショナーのゲルト・エンサー、マチュー・レメリー、ターニャ・ガイルハウゼン、ペドロ・ラミー、ルシアーノ・ブルティは警告に留めたのだ。これは7度の世界チャンピオンが規定通りペースを落とさなかったにもかかわらずだった。通常、このような違反には5グリッド降格ペナルティが科される。
しかしハミルトンは、ライトパネルの該当する信号を見ていなかったと主張した。表示は左側にあり、ハミルトンの通過直前に点灯したからだ。彼はちょうどステアリングを切っているところだったため、視線は右側に向いていた。ただし105勝を挙げたこのグランプリウィナーは、コース脇にルクレールのマシンと、その後ろにイエローフェーズにいることを示す緑のライトを見たことは認めた。
一貫性の観点から警告が出された。以前の類似状況でも、規則の管理者たちは警告に留めていたからだ。ハミルトンにとってこれは弱い慰めだった。11番グリッドについて、このレコードホルダーのグランプリウィナーは語った。「こういうものだ。ただ少し楽しもうとするだけだ。このポジションからはそれ以上は望めない」
イエローフラッグが早期脱落の一因になったかという質問に、ハミルトンは説明した。「確かに助けにはならなかった。しかしそれは私たちが努力しなかったからではない。チームは私たちが実際よりもずっと速いと考えていた。全力を尽くしたが、単純に十分な速さがなかった」
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