ペレスが告白、「強制的な休養は必要だった」

Sergio Perez Cadillac f1
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2024年末、セルジオ・ペレスがレッドブルのコクピットを明け渡すことになったのは、自ら望んだ決断ではなかった。しかし、キャデラックで再びF1に戻ってくる彼は、あの休養はむしろ自分に必要な時間だったと振り返る。

ペレスがシートを失ったことは、決して衝撃的なニュースではなかった。1年を通して期待されたパフォーマンスを発揮できず、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに大きく後れを取っていたからだ。フェルスタッペンが4度目のタイトルを獲得した一方で、ペレスはチャンピオンシップ8位に甘んじなければならなかった。

Max Verstappen Sergio Perez
マックス・フェルスタッペン(左)とセルジオ・ペレス(右)

フェルスタッペンはその年、14回表彰台(そのうち9回は優勝)に上ったが、ペレスの表彰台はわずか4回(2位が3回、3位が1回)で、優勝は一度もなかった。第5戦の中国GP以降、ポイント獲得は12回にとどまり、7回はノーポイント。翌年レッドブルのマシンに乗らないことが明らかになったときには、ほかのチームのシートを確保するには遅すぎた。結果として彼は強制的な休養を取ることになったが、振り返ればそれが自分にとって幸いだったと、『F1.com』のインタビューで語っている。

「当時はそう感じなかったが、あの休養は必要だった。この世界にいると、常に次の年、次のレース、次の契約について考えることに夢中になってしまう。まるで自動操縦モードにいるようなものだ」

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続けてペレスは告白する。「私のように強制的に降りることになると、いろいろなことがはっきり見えてきて、このスポーツを違う視点から見られるようになる。最初の数か月は本当に充実していた。だが、次第にF1が恋しくなっていることに気がついた。レースは欠かさず追っていたし、パドックにいる友人たちとも話していた。自分が思っていた以上に恋しく感じていたのだと気づいたんだ」

そして、キャデラックとの復帰の可能性をめぐる交渉が始まったとき、ペレスの中でかつての情熱が再燃した。「振り返ってみると、1年間の休養でリフレッシュできたのは夢のようだった。今は再び参戦し、ともにチームを前進させるための十分なエネルギーを取り戻している。新しいチームだから、基本的にゼロからのスタートだ」

ペレスは、このスポーツに再び恋をしたのだと認めている。「レッドブルでの最後の6か月は、あらゆる面で本当に厳しかった。少しずつモチベーションも失い始めていた。それは許されることじゃない。このスポーツは私にすべてを与えてくれたのだから。いつかF1を去る日が来たら、満面の笑みと多くの敬意とともに去りたいんだ」。そして、キャデラックでのカムバックに懸ける理由については、「おそらくこれが、このスポーツでの最後の大きなプロジェクトになるだろうから」と付け加えた。

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