ピレリ、短期措置としてカタールでタイヤ使用上限を導入

qatar gp 2024 Pirelli
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来週開催される2024年F1カタールGPを目前に控え、タイヤサプライヤーのピレリが新たな使用制限を発表した。1セットのタイヤで走行できるのは最大25周までとなる。この措置がレースに与える影響とはどのようなものになるのだろうか。

ピレリは月曜日、ラスベガス戦を前に次のように発表した。約2週間後に迫ったカタールGPで、各タイヤセットの使用が最大25周に制限されるという。

カタールGPは57周で争われる。計算すれば分かることだが、全ドライバーが最低でも2回のピットストップを行う必要がある。

qatar gp 2024

25周の計算には、スターティンググリッドへの移動、フォーメーションラップ、チェッカーフラッグ後の周回は含まれない。ただし、週末を通じた全セッションでの走行周回数(VSCやセーフティカー中も含む)がカウントされる。決勝前に各チームには、フリー走行、スプリント、予選での使用状況を踏まえ、各タイヤセットの残り使用可能周回数が通知される。チームが使用済みタイヤを投入する場合、さらに多くのストップが必要になる可能性もある。

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この厳格なタイヤ使用上限は、昨年のカタールGPでの経験を踏まえた措置で、カタールのみに適用される。ルサイルサーキットはタイヤへの負荷が極めて高く、昨年はタイヤが限界に達する事態となった。2ストップ戦略の義務化については、事前にチームとも協議されていた。安全対策としての措置だ。GP開催数日前になって、タイヤサプライヤーのピレリ、F1、国際自動車連盟FIAから正式な承認が下りた。

ルサイルではアスファルトや縁石がタイヤを激しく摩耗させるため、もともと最も硬いコンパウンドが使用される。C1がハードタイヤ、C2がミディアム、C3が最も柔らかいコンパウンドとなる。スプリント開催もあるため、各ドライバーにはハード2セット、ミディアム4セット、ソフト6セットが割り当てられる。

ルサイルのピットレーンは大忙しとなりそうだ。

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