【ラスベガスGP】FP3レポート―角田裕毅、イエローフラッグに阻まれP18
2025年F1ラスベガスGPのフリー走行3回目は、気温11度、路面温度14度という冷え込んだ天候で行われた。雨は降っていなかったものの、セッション序盤は路面がウェットコンディションだった。
序盤はインターミディエイトでハミルトンがトップ
インターミディエイトタイヤでの走行では、フェラーリのルイス・ハミルトンがトップタイムをキープした。残り30分、レッドブルの角田裕毅はスローパンクチャーによりピットインを余儀なくされた。
ソフトタイヤで好ペース
ソフトタイヤに履き替えた角田は、残り20分ほどでマックス・フェルスタッペンより0.1秒速いタイムを記録した。しかし路面改善が続き、直後にフェラーリのシャルル・ルクレールが0.6秒速いタイムを記録した。
角田は低速コーナーの速さでメルセデスのジョージ・ラッセルに次ぐ2番手のセクタータイムを刻んでおり、マシンのポテンシャルを示した。
不運なイエローフラッグ
残り15分、ハミルトンがソフトタイヤで再度最速タイムを記録した。トラックエボリューションが顕著で、後にアタックした選手ほど有利な状況だった。
しかし角田は最後のアタックで不運に見舞われた。セクター2の途中でイエローフラッグが提示され、タイムを記録できなかった。数字上はP18という結果に終わったが、これは真のペースを反映していない。
FP3 結果

最終的に、メルセデスのラッセルが1分34秒054で最速タイムを記録しセッションは終了。フェルスタッペンが0.227秒差で2番手、ウィリアムズのアレックス・アルボンが3番手に続いた。RBのアイザック・ハジャーが4番手、ハミルトンが5番手というトップ5となった。さらに、リアム・ローソンは7番手(1分35秒439)と好位置につけた。
一方、マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリは19番手と20番手という結果へ。これは両ドライバーがセッション終盤にガレージに戻り、最後のアタックを行わなかったためで、真の実力を反映していない。
トラックエボリューションとイエローフラッグの影響で、タイム表は真の競争力を完全には反映していない結果となった。予選では角田が本来のペースを発揮できるかが注目される。
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