ウォルフ代表「何も当然ではない」 カタールで重要になる要素を説明
ラスベガスGPでメルセデスは、レッドブルとフェラーリに対するポイント差を広げることに成功した。しかしチーム代表トト・ウォルフ氏は、油断は禁物だと警鐘を鳴らしている。
「この週末は、状況がどれだけ早く変わり得るかを示した」と語った。
今回のレースでは、マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリが失格となり、恩恵を受けたのはタイトル争い中のマックス・フェルスタッペンだけではなかった。メルセデスにとっても大きな追い風となった。
この裁定により、メルセデス勢は順位を繰り上げた。ジョージ・ラッセルは3位から2位へ、キミ・アントネッリは5位から3位へ浮上。チームは本来の25点ではなく33点を獲得し、コンストラクターズ選手権2位争いでライバルとの差を広げた。
ウォルフ氏はドーハでの残り2戦目を前にこう語った。

「コンストラクターズ2位争いで快適なリードを持ってカタールに向かう」としながらも、
「しかし何も当然とは思っていない」と強調した。
さらに、ラスベガスでの結果を過信しないようチームに求めた。
「ラスベガスではライバルに対してポイントを稼げたが、この週末はどれだけ物事が急変するかを示した。チームとして良い仕事ができたが、ドーハとアブダビでも再現できるよう努める」
今週末は追加の課題もある。
「スプリントフォーマットとタイヤ使用制限という新たなチャレンジに直面している」と説明。今回は特別規則により、各タイヤセットの使用は25周までに制限されている。
最後に、週末の鍵となるポイントを示した。

「初回フリー走行で良いスタートを切り、しっかりとした基盤を築くことが決定的だ」と述べ、
「我々のライバルは速いだろう。今年のメルセデスは、暖かいコンディションと高速コーナーを得意としてこなかった」と率直に認めた。
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