ヒュルケンベルグ「250戦目はアブダビで」 サウバー好調維持へ重要な2連戦
ニコ・ヒュルケンベルグは、カタールでのこれまでの成績にばらつきがある。2023年は16位、2024年は1周目の事故(オコン、コラピントと接触)でリタイア。しかしスプリントでは2023年に7位を獲得している。それでもルサイル・サーキットはお気に入りだという。
「この長い高速コーナーはリズムがあって大好きなんだ」と語った。
2025年のカタールでも目標は変わらない。
「他のサーキットと同じで、しっかり仕事をこなせばポイント獲得が見えてくる」
今週は今季最後のスプリント開催でもある。
「このフォーマットの強度は気に入っている。セットアップに時間がかけられないことで不確定要素が生まれるし、そのぶんチャンスも広がる」と前向きだ。

サウバーは直近4戦で連続トップ10入りと好調だ。
・テキサスではヒュルケンベルグが8位
・メキシコはガブリエル・ボルトレトが8位
・ブラジルはヒュルケンベルグが9位
・ラスベガスは(マクラーレン失格後に)7位
コンストラクターズ選手権は以下の通りで、サウバーはまだ順位を上げる可能性を残している。
6位 レーシング・ブルズ 90
7位 ハース 73
8位 アストンマーティン 72
9位 サウバー 68
そして話題となっているのがヒュルケンベルグの“250戦目”問題だ。今週が区切りのレースなのか?
ヒュルケンベルグはこう説明する。
「カウントが違うのは、スタートできなかったレースがあるから。フォーメーションラップを含めるかどうか、統計の取り方が違うんだ。個人的には――250戦目はアブダビ。シーズン最後に少し祝えるほうがいいだろ?」
長いF1キャリアを予想していたかと尋ねると、ヒュルケンベルグは笑った。
「いや、若い頃はそんなこと考えない。その時その時を生きていたし、シートを失っていた時期は本当に戻れるのか分からなかった。でも振り返れば、F1で長く過ごせたこと、多くの仲間に出会えたことは嬉しい」
サウバーにとっても2025年は浮き沈みの激しいシーズンだった。
「確かにアップダウンが多かった。序盤はベストな形で始まらなかったが、その後いくつか強烈な結果を出せた。とりわけシルバーストーンの3位は特別だった」と振り返る。
そして、2026年からの“アウディF1”始動へ向け、着実に進むチーム体制の強化にも手応えを語った。
「シーズンを通して良い進歩があったし、裏側の準備が進むのを見るのもエキサイティングだ。2026年にアウディとして戦うのが楽しみで仕方ない」
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