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メルセデス育成の新星アントネッリ、真の全盛期は「3~5年後」か

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Kimo Toto Mercedes

メルセデスの若き才能であるキミ・アントネッリは、F1初年度から印象的なパフォーマンスを見せた。しかしチーム代表のトト・ヴォルフ氏は、アントネッリが真にトップレベルへ到達するには、まだ時間が必要との見解を示している。

ルイス・ハミルトンの後任という重責を背負いながらも、アントネッリはデビュー戦でいきなり4位に入賞。続く2戦でも6位と安定した結果を残した。バーレーンGPでは11位と惜しくもポイントを逃したが、その後は再び6位フィニッシュを重ね、マイアミではスプリントながら初のポールポジションを獲得。カナダGPでは3位に入り、F1初表彰台にも立っている。

シーズン中盤以降はやや波のある戦いが続いたものの、バクーでは4位、ラスベガスではマクラーレン勢の失格により3位へ繰り上がり、2度目の表彰台を獲得。最終的には150ポイントを積み上げ、ドライバーズランキング7位でルーキーイヤーを終えた。

Kimi Anotnellis Mercedes Vegas メルセデスのキミ・アントネッリ、ラスベガスGPにて
キミ・アントネッリ

こうした結果を受け、周囲の期待は急速に高まっている。しかし、チーム内部ではより長期的な視点が共有されている。ヴォルフ代表は、F1公式ポッドキャスト『Beyond The Grid』で次のように語った。

「彼がトップフォームに到達するのは、3〜5年後だと見ている。その時間は、必ず与えなければならない」

さらに、アントネッリに求められる成長は技術面だけにとどまらないと強調する。

「彼はこのスポーツを非常によく理解している。人生そのものがモータースポーツだからね。ただ、人として成熟し、この環境特有のプレッシャーやダイナミクスに対応する力も必要だ。その点も含めて、すべては間違いなく正しい方向に進んでいる」

メルセデスは結果を急ぐことなく、アントネッリを長期的なエース候補として育てていく構えだ。

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