フェルスタッペンのチーム、2026年にメルセデスAMGへスイッチ
フェルスタッペン.comレーシングは、2026年シーズンからGTワールドチャレンジ・ヨーロッパにおいて、メルセデスAMG GT3でフル参戦することを正式に発表した。運営は2 Seas Motorsportが担当し、参戦クラスは最上位のプロクラス。チームとメルセデスAMGのパートナーシップは複数年契約で結ばれている。
メルセデスAMGのカスタマーレーシングを統括するステファン・ヴェンドル氏は、今回の提携について次のようにコメントした。
「フェルスタッペン.comレーシングが、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパでメルセデスAMG GT3を走らせる決断をしてくれて、大変うれしく思う。我々のマシンですでに数々の成功とタイトルを獲得してきた経験豊富なチーム、2 Seas Motorsportがプロジェクトを支える点も心強い。スプリントカップ、エンデュランスカップの双方において、非常に意欲的で将来性のある取り組みであり、強力な参戦者が加わることを歓迎している」

ドライバーラインアップにも注目したい。スプリントカップでは、クリス・ルーラムと元メルセデスAMGワークスドライバーのダニエル・ジュンカデラがステアリングを握る。ジュンカデラは、2026年FIA世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスにジェネシスから参戦予定だ。
一方、エンデュランスカップでは、メルセデスAMGワークスドライバーのジュール・グーノンがルーラム、ジュンカデラに加わる。フェルスタッペン.comレーシングは、トップ争いを狙える強力な布陣を整えた。
ルーラムは、新体制での参戦に向けて次のように語っている。
「GTワールドチャレンジ・ヨーロッパに引き続き参戦できること、そして新しいマシンと新しいチームメイトを迎えられることをとても楽しみにしている。GT3での初年度は多くを学び、貴重な経験を積むことができた。メルセデスAMGモータースポーツや、ダニエルのようなトッププロフェッショナルと仕事ができるのは、信じられないほどのチャンスだ。走り出すのが今から待ちきれない」
ジュンカデラも、新プロジェクトへの期待を語った。
「来季クリスと組めることを楽しみにしているし、フェルスタッペン.comレーシングとメルセデスAMGモータースポーツのパートナーシップに感謝している。マックスがプロジェクトにインプットを与えてくれることも含め、本当に強力な取り組みだと思う」
また、グーノンも次のように意欲を示している。
「長年メルセデスAMGとともに活動してきた身として、この経験をフェルスタッペン.comレーシング、クリス、ダニエルと共有できるのは素晴らしいことだ。成功に必要な要素がすべて揃った、非常に魅力的なプロジェクトだと思う。協力できることを楽しみにしている」
なお、2 Seas Motorsportは2025年シーズン、フェルスタッペン.comレーシングのアストンマーティン・バンテージGT3を、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・エンデュランスカップで運営し、クリス・ルーラム、ティエリー・フェルミューレン、ハリー・キングの3人でゴールドカップのタイトルを獲得。さらに、ルーラムとフェルミューレンは、フェラーリ296 GT3でスプリントカップのゴールドカップ王者にも輝いており、同車両はマックス・フェルスタッペンのブランディングで走行していた。
【関連記事】
