フェルスタッペン「人生を深刻に捉えすぎている人が多い」
2025年シーズン、マックス・フェルスタッペンはドライバーズタイトルをわずか2ポイント差で逃した。それでもシーズン最終戦後、そしてその後の日々においても、4度の世界王者は驚くほど落ち着いた様子を見せていた。その理由を、本人が明かしている。
ウイングカー世代最後となった今季が、ここまで緊迫したタイトル争いになるとは、多くの関係者が予想していなかった。シーズン前半はマクラーレンが完全に主導権を握り、オスカー・ピアストリとランド・ノリスがポイントを大きく積み重ねていった。しかし後半に入るとレッドブル・レーシングが巻き返し、フェルスタッペンも再び優勝争いに加わった。
最終的にはアブダビでノリスが初のタイトルを獲得し、フェルスタッペンは2ポイント及ばなかった。フェルスタッペンはレース直後にノリスを祝福し、ピットへ戻る途中にはチームにも労いの言葉をかけていた。その落ち着いた振る舞いについて、フェルスタッペンは「Talking Bull」ポッドキャストで次のように語っている。

「シーズンを通してずっとタイトルを争っていて、最後に2ポイント差で逃すのは確かに辛い。でも正直に言えば、最初の14戦か15戦くらいまでは、自分自身はタイトルのことを考えていなかった。そこから先はすべてボーナスみたいなものだったし、最後に接戦になっただけの話だ」
さらにこう続けた。「4回のタイトルは素晴らしい。5回なら、もちろんもっと良かった。でも、結局チャンピオンシップが終わって家に帰ることに変わりはない。結果がどうであれ、同じだったと思う」
フェルスタッペンは、自身の価値観についても率直に語る。「人は人生を深刻に捉えすぎていると思う。特に僕たちの仕事に関してはね。もちろん、成功することや良い仕事をすることは大切だ。でも、これを何歳までやる?40歳くらいまでが普通だろう。ごく一部の特別なドライバーはもう少し長く続けるけど、それでもその先には別の人生が長く続く」
「正直に言って、50歳や60歳になった時に、4回タイトルを獲ったか7回獲ったかなんて、本当に気にすると思う?それが自分の人生にどれだけ影響する?結局、同じ飲み物を頼んで、同じ食事をするだけだよ」とフェルスタッペンは笑顔で語った。
「だから、あまりストレスを溜めず、少しリラックスして考えるようにしている。ストレスは本当に良くない。ストレスが多いと早死にするからね。だから僕は250歳まで生きるつもりだよ」と、最後は冗談交じりに締めくくった。
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