ヴォルフ代表、2026年を見据え慎重姿勢「根っからの悲観主義者」
メルセデスのトト・ヴォルフ代表は、新たな車両規定とパワーユニット(PU)が導入される2026年シーズンを心待ちにしている。一方で、チームの競争力については、あくまで冷静で慎重な姿勢を保っている。
今年のアブダビGPをもって、2025年シーズンが幕を閉じると同時に、ひとつの時代にも終止符が打たれた。来季からは刷新されたパワーユニットと新タイヤを採用した、全く新しいマシンがサーキットを走ることになる。次世代F1マシンの登場に、多くのファンが期待を寄せている。
その高揚感はファンだけでなく、参戦チームにも広がっている。ヴォルフ氏も、来季のマシンについて語る際には熱のこもった表情を見せた。メルセデスの公式YouTubeチャンネルで公開されたシーズン総括動画の中で、彼は次のように述べている。
「ドライビングは全く新しい次元に入る。本物のレースが失われるわけではないが、エネルギーの使い方が極めて重要な要素になる」
さらに、こう続けた。
「知的なドライバー、つまりレースウィークエンドに向けて多くの時間と労力を準備に費やすドライバーが、明確なアドバンテージを得るだろう。これは素晴らしいことだと思う」
一方で、メルセデスがパワーユニットの強さを武器に好成績を収めるのではないか、という見方に対しては、慎重な姿勢を崩さない。
「もちろん、そうなってほしいと強く願っている。ただ、私は根っからの悲観主義者で、いつもグラスを半分空だと見るタイプなんだ。パワーユニットとシャシーには目標を設定しているが、その目標が本当に十分野心的だったのか、何か見落としている点はないのか、そして我々の実行があるべきレベルで完璧にできているのかは、正直なところまだわからない」
また、各チームの勢力図が見えてくるタイミングについても言及した。
「1月初旬、1月末、そしてテストが進むにつれて、ある程度の手がかりは得られるだろう。ただし、最も重要なのは、シーズンを通じた継続的な開発だと考えている」
【関連記事】
