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ヴォルフ代表、2026年に向けて慎重な姿勢を保つ「あまり期待しないタイプ」

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toto wolff mercedes

メルセデス代表のトト・ヴォルフ氏は、新たな車両規定とパワーユニットが導入される次のF1シーズンを心待ちにしている。しかし、自チームの競争力については、あくまで慎重な姿勢を崩していない。

今年のアブダビGPをもって、1シーズンが終わっただけでなく、ひとつの時代にも幕が下ろされた。来季からは、刷新されたパワーユニットと新しいタイヤを採用した、まったく新しいマシンがサーキットを走ることになる。多くのファンが次世代F1マシンの走りを心待ちにしているのも当然だろう。

その期待感はファンだけでなく、参戦チームにも広がっている。メルセデスのトト・ヴォルフも、来季マシンについて語る際には熱を帯びた様子を見せる。メルセデスのYouTubeチャンネルで公開されたシーズン総括の中で、彼は次のように語った。

「ドライビングはまったく新しい次元に入る。本物のレースが失われるわけではないが、エネルギーの使い方が非常に重要な要素になる」

さらにウィーン出身のヴォルフは、次のように続ける。

「知的なドライバー、つまり週末に向けた準備に多くの時間と労力を費やすドライバーが、明確なアドバンテージを持つだろう。これは素晴らしいことだと思う」

その一方で、メルセデスがパワーユニットの強さを武器に好シーズンを迎えるのではないか、という噂については慎重な姿勢を崩さない。

「もちろん、そうなってほしいと強く願っている。ただ、私は根っからの悲観主義者で、いつもグラスを半分空だと見るタイプなんだ。パワーユニットとシャシーには目標を設定しているが、その目標が十分に野心的だったのか、何か見落としている点はないのか、そして我々の実行があるべきレベルで完璧にできているのかは、正直まだ分からない」

さらにヴォルフは、勢力図を見極める時期についても言及する。

「1月初旬、1月末、そしてテストが進む中で、ある程度の手がかりは得られるだろう。しかし最も重要なのは、シーズンを通じた継続的な開発だと思っている」

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