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米国が観客動員面でF1の成長を牽引

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usa gp austin 米国が観客動員面でF1の成長を牽引

激しいタイトル争いとともに、特に米国市場での人気拡大が際立った2025年のF1は、競技面・商業面の両方で大きな前進を遂げたシーズンとなった。

マクラーレンのランド・ノリスが王者の仲間入りを果たした昨年。シーズン終盤にかけてレッドブルとマックス・フェルスタッペンが予想外の追い上げを見せたことで、一方的な展開によって興味が薄れるという懸念は払拭された。

むしろ、2025年はグラウンドエフェクト時代を象徴するような、三つ巴による緊迫した終盤戦という恩恵を受けたシーズンだったと言える。

来シーズンには競争環境が再び大きく変化する。レギュレーション改定によりマシンは小型化され、バッテリー出力への依存度が高まるほか、エアロダイナミクスも全面的に刷新される。これにより、サーキット上でのレースの質向上が期待されている。さらに、2026年にはキャデラックが11番目のチームとして参入し、フォード、アウディ、ホンダも各チームとの提携を通じてグリッドに名を連ねることになる。

米国での成長が世界的な視聴動向を際立たせる

las vegas gp
ラスベガスGP
ラスベガスGP

F1の視聴者数は引き続き増加傾向にあり、各レースウィークエンドには世界平均で約7,000万人が視聴している。

今季最多の視聴者数を記録したのはベルギーGPで、8,000万人以上が視聴した。これは、スプリント形式の週末がより多くの視聴者を惹きつけることに成功していることを示唆している。

ドイツ(前年比12%増)、ブラジル(11%増)、フランス(6%増)といった市場でも大幅な伸びが見られ、中国と中東でもそれぞれ11%、10%の増加を記録。オーストラリアでは、ノリスのチームメイトであるオスカー・ピアストリとフェルスタッペンの争いが注目を集め、視聴者数は55%も増加した。

なかでも、米国は最も詳細な視聴データが得られる市場であり、全体的な傾向を測る重要な指標となっている。

2025年、F1は米国のテレビにおいて平均視聴者数132万人という過去最高の数字を達成した。全24レースのうち、昨年の視聴者数を下回ったのはわずか3レースにとどまり、16レースでは新記録を更新。アメリカで人気のスポーツ専門チャンネル『ESPN』とF1のパートナーシップは、極めて成功裏に幕を閉じた。

Miami
マイアミ

『ESPN』がF1中継を開始した2018年当初、平均視聴者数は55万4,000人に過ぎなかったことを考えれば、この数年での成長ぶりは際立っている。

地域別では、視聴に有利な時間帯となる南北アメリカ開催のレースが、平均156万人と最も高い数字を記録した。一方、中東でのグランプリも好調で、平均141万人に達している。

ヨーロッパ開催レースの平均視聴者数は133万人だったのに対し、時間帯の不利が影響するアジア太平洋地域では84万8,000人強にとどまった。なお、これらはいずれも米国内での視聴実績である。

シーズンのピークはラスベガスGPで、平均230万人が視聴し、マイアミGPの220万人を上回った。さらに注目すべき点として、今季は視聴者数が100万人を下回ったレースがわずか4戦しかなく、シーズンを通じて視聴者の一貫性と定着度が高まっていることが明確になった。

来シーズンからF1はアップルとともに放送の新時代を迎えるが、少なくとも短期的には、露出や視聴可能な観客層が減少する可能性も指摘されている。

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