メルセデス、黄金時代を支えたジョン・オーウェン氏が退任へ
メルセデスは、イギリス人エンジニアのジョン・オーウェン氏が、主任デザインディレクターの職を退くことを正式に認めた。オーウェン氏は、チームが築いた史上最大級の成功時代を支えた中心人物のひとりである。
メルセデスにとって、デザイン部門のトップを失うことは大きな節目となる。チームによれば、オーウェン氏は休養を必要としており、2026年シーズン途中をもってチームを離れる予定だという。彼は、2014年から8年連続でコンストラクターズ選手権を制した黄金時代を陰で支えた、いわば“表に出ない英雄”だ。
オーウェン氏は、2007年にザウバーからホンダへ加入。しかし、ホンダは2008年末にF1から撤退し、翌2009年にはブラウンGPとして参戦。この年、ジェンソン・バトンが衝撃的なワールドチャンピオンに輝いた。
その後、メルセデスがチームを買収。オーウェン氏は引き続きチームに残留し、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグとともに7度のドライバーズタイトル、さらに前述のコンストラクターズタイトルという輝かしい成功を成し遂げた。
2026年シーズン用の「メルセデスW17」は、彼がデザイン責任を担った17台目のF1マシンとなる。
メルセデスは声明で次のように述べている。
「車両デザイン責任者であるジョン・オーウェンが、一定期間F1から離れる決断をしたことを確認した。後任への円滑な引き継ぎを行ったのち、彼は年内にチームを離れ、休職に入る予定だ」
また、後任は社内から選出されることも明らかにされた。現在テクニカルディレクターを務め、以前フェラーリに在籍していたイタリア人のジャコモ・トルトラ氏が、新たに車両デザイン責任者に就任する。新体制では、テクニカル責任者のジェームズ・アリソン氏、その副官であるシモーネ・レスタ氏のもとで職務を担うことになる。
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