アストンマーティンホンダ、PUの「バッテリー問題」原因を特定─開幕戦オーストラリアGPへ向けた開発の現状は
2026年シーズンの開幕が迫る中、新たなパートナーシップを組むホンダ(HRC)とアストンマーティンに注目が集まっている。バーレーンテストでのトラブルが報じられる中、ホンダが現在の課題を明かした。
本記事では、木曜日のテストで発生したトラブルの詳細と、ホンダの研究施設「HRC Sakura」(栃木県さくら市)での緊急対策、そして開幕戦へ向けた展望を探る。
木曜日のテストで露呈した“バッテリー関連”の課題

テスト初日、フェルナンド・アロンソがステアリングを握る中、アストンマーティンのマシンを予期せぬトラブルが襲った。
ホンダの公式発表によると、発生したのはバッテリー関連の不具合。この影響により、木曜日の走行プログラムは制限され、金曜日のスケジュールも検証作業のために短縮を余儀なくされた。
HRC sakuraで24時間体制の解析

この事態を受け、日本のHRCでは、エンジニアたちが24時間体制のベンチシミュレーションを実施した。
- 迅速な原因特定: すでにトラブルの根本原因は特定済み。
- シミュレーションによる検証: 実走行で得られたデータを即座にベンチテストへフィードバック。
情報筋によると、今回の新型パワーユニット(PU)開発は想定以上の難易度に直面しており、スケジュールに一部遅れが出ているものの、解決の糸口は完全に見えているようだ。
焦点はパワーデリバリーと信頼性の両立
現在、ホンダとアストンマーティンが焦点を当てて取り組んでいるのは、以下の2点になる。
- パワーデリバリー(出力特性)の最適化: 複雑なハイブリッドシステムからのエネルギー放出をよりスムーズにすること。
- 信頼性の堅牢さ(ロバスト性): レース距離を走り切るための耐久性の確保。
これらは新しいPUサイクル(新レギュレーション対応など)の初期段階では、典型的な懸念事項とも言える。
開幕戦オーストラリアGPへの展望

イギリスのミルトン・キーンズと日本のHRC Sakura、両拠点の合同チームは現在もフル稼働で作業を続けている。
内部関係者は「パッケージを完全に最適化するにはまだ時間が必要」と冷静な分析を見せつつも、開幕戦メルボルンまでに競争力のある安定した状態に仕上げることを目標としている。
新型PU開発のおいて、トラブルは避けて通れない道だ。ホンダ側は今回の件を「開発サイクルにおける通常のプロセス」と捉えており、すでに焦点は「パフォーマンスの回復と耐久性の証明」へと移っている。
アロンソとランス・ストロールが走らせるアストンマーティン・ホンダが、オーストラリアの地でどのような輝きを放つのか。今後の公式テストの結果からも目が離せない。
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