フェルスタッペン、念願のマリーナベイ初優勝! 通算250戦目を圧勝で飾り今季2連勝
2026年F1世界選手権第17戦シンガポールGPの決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、一度も主導権を渡すことなく逃げ切り、自身のF1通算250戦目という節目で初となるマリーナベイ・ストリート・サーキットでの勝利を飾った。
2位にはフェラーリのシャルル・ルクレールが7.3秒差で入り、3位にはレース後半のブレーキ不調と足元のフルード漏れに耐え抜いた選手権首位のキミ・アントネッリが滑り込んだ。
セッション前夜-ペナルティによる格差とグリッドの暗雲
スプリントでの雨の波乱を経て迎えた日曜日、ナイトレース特有の湿気と熱気がサーキットを包み込んだ。スターティンググリッドでは、PU交換ペナルティを受けたジョージ・ラッセルが19番手へ降格。アイザック・ハジャー、フェルナンド・アロンソ、ランス・ストロールの3台がピットレーンスタートを余儀なくされた。
さらにグリッド上では、4番手スタートのアントネッリのマシン周辺でメカニックがブレーキの緊急修復作業に追われる緊迫した光景が見られた。
レース前半-フェルスタッペンの完璧な牽引と戦略の思惑
シグナルオフとともに、ソフトタイヤを装着したポールシッターのフェルスタッペンがターン1のインを奪い、ミディアムタイヤのルクレールを制してトップを守った。後方では19番手スタートのラッセルが怒涛のオーバーテイクを見せ、5ラップ目には15番手まで順位を上げた。
10ラップを過ぎると、フェルスタッペンはルクレールとの差を2.6秒まで拡大。一方でミディアムタイヤで苦戦する3番手のルイス・ハミルトンに対し、チームは早めの「プランB(2ストップ作戦)」を提示し、19ラップ目にいち早く新品ソフトタイヤへ交換させた。
24ラップ目にはアントネッリが、25ラップ目にはルクレールが相次いでピットイン。ルクレールはハミルトンの直前でコースに復帰し、フェラーリ内部でのバトルが勃発した。
レース中盤-VSCとアントネッリを襲うアクシデント
首位のフェルスタッペンは33ラップ目にミディアムタイヤへ交換し、余裕を持ってトップのままコースへ復帰した。その直後、アントネッリが「足元に液体が漏れている気がする」と無線で報告。後にチームはブレーキ周りのヒートソークによる影響と判明したが、ルーキーをさらなる恐怖が襲う。
38ラップ目、ストロールがクラッチトラブルでコース上にストップし、バーチャル・セーフティカー(VSC)が導入された。ここでルクレールとアントネッリが2度目のピットストップを敢行。ピットインを遅らせて7番手まで浮上していたラッセルもVSC終了間際にタイヤを換えたが、フルにアドバンテージを享受できず10番手での復帰となった。
VSC明け、アントネッリは「ブレーキを踏んでも減速しない」と深刻な制動系トラブルとペダルストロークの長さを訴えつつも、必死のコントロールを続けた。
レース終盤-ハミルトンの失速、アントネッリの大逆転表彰台
1ストップでタイヤを持たせる選択をしたハミルトンのペースが終盤にかけて急激に悪化した。46ラップ目に新鮮なタイヤのルクレールがハミルトンを交わして2位へ浮上。
さらに残り10ラップ、タイヤが完全に落ちたハミルトンに対し、ランド・ノリス、アントネッリ、オスカー・ピアストリの集団が襲いかかった。52ラップ目、ターン16でアントネッリが鮮やかなオーバーテイクを決めて3位へ上り詰めた。ノリスとピアストリも続いてハミルトンを捉え、マクラーレン勢が4位・5位を獲得。ハミルトンはタイヤ選択を悔やみつつ6位に沈んだ。
トップのフェルスタッペンは終盤にピットとの無線が途絶えるトラブルに見舞われ、ピットボードのみでのコミュニケーションとなったものの、最後まで冷静な走りを貫いてチェッカーを受けた。
19番手スタートのラッセルは粘り強い走りで9位まで巻き返し、ピットスタートのハジャーが10位に滑り込んだ。
決勝結果
| 順位 | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/差 | 獲得Pt |
| 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 62 | 1:42:00.785 | 25 |
| 2 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 62 | +7.335s | 18 |
| 3 | アンドレア・キミ・アントネッリ | メルセデス | 62 | +24.573s | 15 |
| 4 | ランド・ノリス | マクラーレン・メルセデス | 62 | +40.506s | 12 |
| 5 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン・メルセデス | 62 | +49.644s | 10 |
| 6 | ルイス・ハミルトン | フェラーリ | 62 | +53.188s | 8 |
| 7 | リアム・ローソン | レーシングブルズ | 62 | +81.666s | 6 |
| 8 | ニコ・ヒュルケンベルグ | アウディ | 62 | +83.386s | 4 |
| 9 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 62 | +84.677s | 2 |
| 10 | アイザック・ハジャー | レッドブル | 62 | +90.862s | 1 |
| 11 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | 61 | +1 lap | 0 |
| 12 | オリバー・ベアマン | ハース | 61 | +1 lap | 0 |
| 13 | エステバン・オコン | ハース | 61 | +1 lap | 0 |
| 14 | カルロス・サインツ | ウィリアムズ | 61 | +1 lap | 0 |
| 15 | アーヴィッド・リンブラッド | レーシングブルズ | 61 | +1 lap | 0 |
| 16 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 61 | +1 lap | 0 |
| 17 | セルジオ・ペレス | キャデラック | 60 | +2 laps | 0 |
| 18 | アレックス・アルボン | ウィリアムズ | 59 | DNF | 0 |
| 19 | バルテリ・ボッタス | キャデラック | 59 | +3 laps | 0 |
| NC | ランス・ストロール | アストンマーティン | 36 | DNF | 0 |
| NC | フランコ・コラピント | アルピーヌ | 29 | DNF | 0 |
| NC | ガブリエル・ボルトレート | アウディ | 7 | DNF | 0 |
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