アウディ、2026年F1マシンのコンセプトリバリーを正式デビューに先駆けて公開へ
アウディの待望のF1参戦が、いよいよ現実の形を帯び始めている。このドイツ自動車メーカーは、公式サイト『audif1team.com』でカウントダウンを開始し、11月12日に2026年F1マシンのカラーコンセプトを公開する予定だ。
今回の発表では、ニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレートが実際に乗るマシンはまだ目にすることができない。アウディによると、この公開はデザインとリバリー(カラーリング)コンセプトに焦点を当てたもので、F1で築くビジュアルアイデンティティの第一歩になるという。同社はこれを「コンセプトビークルのお披露目」と表現し、スポーツの新たなハイブリッド時代に挑むアウディの姿勢を象徴するものになるとしている。

開発とテストスケジュール
アウディ初のF1マシンは現在、2つの施設で開発が進められている。シャシーはスイスのヒンウィルで、パワーユニットはドイツのノイブルクで開発中だ。チームは2026年1月26日にバルセロナでテストを開始する計画で、その後、2月11〜13日と2月18〜20日にバーレーンで2回の冬季セッションを実施する予定。また、公式テストデビューの前にはプライベートロールアウトや撮影日が設けられる可能性もある。
チーム代表のジョナサン・ウィートリー氏は、準備が計画通りに進んでいると述べた。
「すべてが順調に進んでおり、エンジンの初始動時期もすでに確認できている」と語り、シャシーとパワーユニットを初めて接続する重要な“ファイヤーアップ”段階について言及した。
「マシンとエンジンが一体となる瞬間を見るのが待ち遠しい。チーム全体が高揚感に包まれている」
アウディの新時代が幕を開ける
2026年シーズンは、アウディがコンストラクターとして正式にF1デビューを果たす節目の年となる。新世代ハイブリッドパワーユニットとともに参戦するこのプロジェクトは、アウディにとってモータースポーツの新たな挑戦だ。ドライバーラインナップは、ベテランのヒュルケンベルグと若手のボルトレート。経験と将来性を兼ね備えたこの組み合わせは、技術開発と長期的な人材投資のバランスを取るというアウディの意図を体現している。
当面の注目は11月12日に集まっている。その日、ファンはついにアウディF1マシンのカラーリングを初めて目にすることになる。モータースポーツ界で最も待ち望まれたデビューの1つとして、そのビジュアルアイデンティティがついに姿を現す。
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