ハミルトン、2026年に向け完全オフ宣言「この冬は誰とも連絡を取らない」
ルイス・ハミルトンが、2026年シーズンに向けた準備の一環として、冬休み期間中は完全にオフラインで過ごす考えを明かした。
7度のF1世界チャンピオンにとって、フェラーリ加入初年度となった2025年シーズンは極めて難しい一年だった。ハミルトン自身も、18年に及ぶF1キャリアの中で「最も複雑なシーズンだった」と振り返っている。グランプリで一度も表彰台に届かなかったのはキャリア初であり、結果という面では厳しいものとなった。一方で、長年チームを支えてきたチームメイトのシャルル・ルクレールを上回る場面もあり、内容面では評価の余地も残した。
シーズン最終戦アブダビGP後、ハミルトンは来季に向けて一度すべてをリセットしたいという思いを口にした。

「特に安心感があるわけではありません。でも気分はいいし、かなりフィットしています。休暇を楽しむのが待ちきれません」と語った。
2025年シーズン全体の評価を求められると、ハミルトンは多くを語ろうとはしなかった。
「評価はしません。もう言いたいことはすべて言いました。前に進みます」
2026年には、新たなパワーユニットと空力レギュレーションが導入され、F1は大きな技術的転換点を迎える。全チームにとって勢力図を塗り替えるチャンスとなる中、ハミルトンも次の挑戦に向けて集中力を高めている。
そのため、この冬は完全に外界との接触を断つという。
「この冬は誰も私に連絡できなくなります。携帯電話を持っていかないので、それを楽しみにしています。これまではいつも持ち歩いていましたが、今回はゴミ箱に捨てます」
静かなオフを経て、ハミルトンが新時代のF1にどのような姿で戻ってくるのか。その再始動に注目が集まる。
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