メキーズ代表、マルコの功績を称賛「レッドブル成功の重要な章」

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ローラン・メキース氏(レッドブル代表) Shiga Sports Japan

レッドブルのチーム代表を務めるローラン・メキース氏は、20年以上にわたりミルトンキーンズのチームに在籍してきたヘルムート・マルコが退団を発表したことを受け、その功績に敬意を表した。

6度のF1コンストラクターズ世界チャンピオンに輝いたレッドブルにおいて、マルコ氏は象徴的な存在のひとりだった。在任期間中、17人のドライバーをF1へと送り出し、ジュニアプログラムの責任者、そしてモータースポーツアドバイザーとしてチームの人材育成を主導してきた。現在ジュニアドライバーとして名を連ねるアービッド・リンドブラッドは、その流れを受け継ぐ18人目の存在となる。

メキース氏は、マルコの退団によってチーム内に大きな「空白」が生まれると語り、自身がレーシング・ブルズに加わり、さらにクリスチャン・ホーナー解任後にトップチームへ統合されるまでの過程で、マルコ氏が果たした決定的な役割を強調した。

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マックス・フェルスタッペン(左)ヘルムート・マルコ(中央) レイモンド・フェルメーレン(左)

「ヘルムートが私たちのもとを去るというのは、とても悲しいニュースだ」とメキーズ氏は語る。「彼は20年以上にわたり、我々のチーム、そしてレッドブルのモータースポーツ・プログラム全体にとって極めて重要な役割を果たしてきた。これで大きな成功を収めたひとつの章が終わる。彼の不在は大きな空白となり、私たちは彼がいなくなることをとても寂しく感じるだろう」

さらにメキース氏は、スクーデリア・トロロッソ時代からレッドブルに至るまで、一貫して支え続けてくれたマルコ氏への感謝も口にした。

「個人的にも、ヘルムートはオリバー・ミンツラフとともに、私を再びレッドブル・ファミリーに迎え入れる原動力となってくれた。最初はファエンツァで、そしてこの夏にはミルトンキーンズで現在の役職に就くことになった」と続けた。

Helmut Marko

1970年代にF1ドライバーとして活躍し、ル・マン24時間レースの勝者でもあるマルコ氏は、近年はその立場が揺らぐ局面もあった。特に過去2年間は、リンドブラッドやアレックス・ダンに関するアカデミー契約など、一方的に下された決定によって影響力が試される場面もあったとされる。ただし、後者の決定を覆すには多額のコストが必要だったという。

それでもメキース氏は、レッドブルがF1のトップチームへと成長する過程において、マルコ氏の存在が不可欠だったと断言する。

「ヘルムートは根っからのレーサーです。常に我々を限界まで押し上げ、目標を達成するためならリスクを取ることを厭わない人物だった」とメキース氏は締めくくった。

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