ピアストリ、メキシコでの苦戦後にドライビングを変える必要を認める
マクラーレンのオスカー・ピアストリは、メキシコで再び厳しい週末を過ごした後、自身のドライビングスタイルを見直す必要があると認めた。オートドローモ・エルマノス・ロドリゲスでの予選は8番手に終わり、決勝でも序盤に出遅れながら、最終的に5位でフィニッシュした。
ポールポジションから優勝を飾ったチームメイトのランド・ノリスに対して、ピアストリは0.6秒以上の差をつけられ、選手権でもノリスの1ポイント後方に後退。残り4戦での逆転を目指す立場となった。
スタートでポジションを落とし9番手に後退したピアストリだったが、ピットストップのタイミングでキミ・アントネッリをかわし、さらにターン1での鋭いオーバーテイクでジョージ・ラッセルを抜いて順位を取り戻した。しかし、全体的には流れを変えるには至らなかった。レース後、ピアストリは自身の苦戦についてこう振り返った。
「確かにたくさんのバトルがあった。正直、言葉にするのは難しいですが、レース中ずっと誰かの後ろに引っかかっているような感覚だった」
冷静に現状を見つめるピアストリは、今後のためにドライビングの修正を決意している。
「乱気流の影響をかなり受けて、すごく難しかった。今日一番大事なのは、今学ぶべきことをしっかり学ぶことだと思う。昨日のセッション後に、自分のドライビングでかなり大きく変えなければならない部分があるのが明らかになった。今日は被害を最小限に抑えつつ、その点についても学ぼうとした。もし少しでも前進できていれば満足だ。チームメイトが勝っている中で5位というのは、正直たいした結果ではない」
ザントフォールトでの勝利後、ピアストリはノリスに対して34ポイントのリードを築いていたが、ここ数戦の不振でそのアドバンテージは完全に消滅。アゼルバイジャンGPではオープニングラップでリタイアし、アメリカGPではノリスに大きく離されて5位に終わった。
ピアストリは「調子を取り戻すために何かを変えようとしている」と語る。
「ここ2戦は、まったく違う運転をしなければならなかった」と彼は説明する。「にもかかわらず、同じように運転してしまっていた。シーズンを通してずっと同じ感覚で走ってきたが、この2戦に関しては、マシンやタイヤの特性がこれまでとは違い、まったく異なるドライビングが求められていた。正直、うまく対応できなかった。今日は少しでも状況を変えようと、いくつか試してみた。それがうまくいったかどうか、これから分析していくつもりだ。うまくいけば、次はもっと良くなると思う」
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