【F1アブダビGP日曜日】アップルCEOが来訪、角田裕毅は苦戦
2024年F1最終戦アブダビGPは、白熱したレースだけでなく、世界中の注目を集める著名人たちの来場でも話題を呼んだ。アップルのCEOであるティム・クックは、ブラッド・ピット主演のF1映画の最終撮影を監督するために来場。週末に撮影されたF1マシンのドラマチックなスタートシーンやグリッドウォークの映像は、2024年6月に公開予定の映画に使用される予定だ。
グリッドに集まったセレブリティ
グリッドには、映画、音楽、スポーツ界のセレブリティたちが集まり、F1ドライバーや企業スポンサーのVIPゲストと交流。ウィル・アイ・アムがグリッドDJを務め、ジャッキー・スチュワートも一時的に、観客の反応を気にしながらダンスに加わっていた。テニス選手のヤニック・シナー、俳優のテリー・クルーズ、スティーブ・ハーベイらがファンと自撮りを楽しむ姿も。有名インフルエンサーのスーパーカー・ブロンディは、メルセデスのチーム代表であるトト・ヴォルフと妻のスージー・ヴォルフと熱心な会話を交わしていた。
憧れのスターと再会
日本人ドライバーの角田裕毅は、憧れのアクション俳優ジェイソン・ステイサムがグリッドに姿を見せ、特に喜びを見せた。昨年のアブダビグランプリでのステイサムとの出会いを「人生最高の日」と語っていた角田。角田同様、『ワイルド・スピード』シリーズ5作品に出演したステイサムもスピード好きとして知られている。しかし残念ながら、ステイサムの存在も角田のレースに幸運をもたらすことはなかった。
アブダビGPレースレビュー
角田のレースは、グリッドでマシンがストールするという厳しいスタートとなった。チームラジオで「クラッチを失った…自分のミスではないと思う」と角田は嘆いた。Visa Cash App RB(VCARB)にとって状況は改善せず、チームメイトのリアム・ローソンも1回目のピットストップでタイヤの装着ミスにより再度ピットインを強いられた。両ドライバーはグリッド後方で苦戦し、角田は12位、ローソンは17位(リタイア)でフィニッシュ。シーズン最終戦でポイントを獲得することはできなかった。
トップ争いでは、マクラーレンが歴史的な勝利を収めた。ランド・ノリスが優勝し、1998年のミカ・ハッキネンとデビッド・クルサード以来となるコンストラクターズタイトルを獲得。フェラーリはカルロス・サインツ2位、シャルル・ルクレールが3位と最後まで健闘したが、マクラーレンを上回ることはできなかった。メルセデス最後のレースとなったルイス・ハミルトンは、4位でフィニッシュ。メルセデスに感動的な別れを告げた。
シーズンハイライト
2024年のF1シーズンは、複数のレースウィナーを生み出す予測不可能な展開となった。しかし、マックス・フェルスタッペンの強さは揺るぎなく、4度目のチャンピオンを獲得し、フェルスタッペンはさらなる伝説を築いた。シーズン終了と共に、ファンは2025年を心待ちにしている。ハミルトンのフェラーリ移籍や新人ドライバーの台頭など、大きな変化が予想される年となるだろう。
角田の未来は依然として不透明だ。チームメイトのローソンに対して予選6-0、ポイント獲得でも上回る成績を残したにもかかわらず、レッドブルのシートを狙う最有力候補はローソンとされている。角田は2025年もRBに残留するが、来シーズン以降のレッドブルファミリーでの将来については不透明な状況が続いている。
F1界が前を向く中、アップルの新作映画とドライバーラインナップの変更は、トラック内外で新たな章の始まりを予感させている。
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