ハンガリーgP予選:雨の中、ノリスがポールポジションを獲得
厳しい天候条件の中、マクラーレンのランド・ノリスがハンガリーGPのポールポジションを獲得。チームメイトのオスカー・ピアストリが2番手、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが3番手で続いた。夏休み明けのシートに関して大きなプレッシャーを受けているレッドブルのセルジオ・ペレスは、Q1でクラッシュして脱落した。
ハンガリーグランプリは、間違いなく興奮度の高いレースになることが約束されている。ハンガロリンクは要求の厳しいテクニカルなコースであるため、オーバーテイクが難しく、ドライバーは重大なミスを簡単に犯す可能性がある。ハンガロリンクを壁のないモナコグランプリに例えている人もいる程だ。週の始めには、グランプリがほぼ中止になるほどの激しい雷雨に見舞われた。パドックをはじめ、ホスピタリティやTV施設が大きく浸水し、TV作業が不可能になった。幸いにも、嵐が過ぎ去るとともに状況は収まった。
週末は、残りわずかなシートを確保するための重要なドライバー市場と噂話で幕を開けた。ハースのケビン・マグヌッセンがシーズン終了時にシートを失うことが確認され、現アルピーヌのエステバン・オコンがそのシートを引き継ぐのではないかと噂されている。しかし、メディアの注目の大半は、セルジオ・ペレスに集まっている。彼は、大きなパフォーマンスの改善を見せ、マックス・フェルスタッペンとチームのチャンピオンシップ獲得へのサポートを示さなければ、シートを失う可能性があるとの噂が流れているのだ。
マクラーレンのランド・ノリスは、昨年ハンガリーでトロフィーを壊したことで知られている。2位でフィニッシュした後、表彰台で祝福中に誤ってマックス・フェルスタッペンの優勝トロフィーを落としてしまったのだ。約35,000ポンドの価値があるそのトロフィーは、台座部分が折れてしまった。ノリスは最初、この出来事を軽く受け止めていたが、後にフェルスタッペンに正式に謝罪した。この自身の失態を忘れないために、ハンガリーとハンガリーのF1ファンへの敬意を示すため、彼は今週末のグランプリ用に特別なデザインのヘルメットを依頼した。そのヘルメットには、壊れたトロフィーのレプリカが描かれている。
さらに、ジェリー・ブラッカイマーとジョセフ・コシンスキーの映画クルーが今週初めにハンガロリンクで撮影を行っていた。昨年、映画クルーたちはF1映画のために広範な映像を撮影。両方のAPXGPのマシンがトラックを走行していた。しかし、ハリウッド俳優とライターのストライキにより、今年いくつかのシーンを撮影しなければならなくなった。ブラッド・ピットがパドック周辺で目撃され、ハンガリーのF1ファンたちの注目を集めた。「F1（原題）」というタイトルのF1映画は2025年6月25日から世界各国で、北米では2025年6月27日に公開される予定で、2022年の「トップガン マーヴェリック」を上回る先進的な撮影技術を特徴とすることが約束されている。
ハンガリーGP予選レポート
予選Q3セッションは、残り2分強で赤旗により中断された。これは、Visa Cash App RBの角田裕毅が5コーナーで大きなクラッシュを起こしたためだ。ランド・ノリスがハンガリーグランプリのポールポジションを獲得し、チームメイトであるオスカー・ピアストリが僅差でそれに続いた。マックス・フェルスタッペンが予選3番手を確保し、フェラーリのカルロス・サインツを上回った。
注目すべき脱落者には、Q1でクラッシュしたセルジオ・ペレスと、タイムを更新したにもかかわらず脱落したジョージ・ラッセルが含まれる。ルイス・ハミルトンは僅差でQ3に進出し、サインツに次いで5番手となった。シャルル・ルクレールが6番手、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールがそれぞれ7番手と8番手を確保した。ウィリアムズは好調で、両車ともQ2に進出することに成功したがQ3に進出することは叶わなかった。
角田は、チームメイトのダニエル・リカルドとの予選バトルに敗れ、リカルドの直後の10番手で予選を終えた。2回目のアタックラップで、セクター1でタイムを記録した後、角田は5コーナーでカーブを越えてクルマのコントロールを失い、宙に浮いてクルマの側面全体を激しく衝突させた。これにより赤旗が出された。幸いなことに、角田には大きな怪我はないように見えたが、エンジニアたちが明日のレースまでにダメージを負ったマシンを完璧に修復できることを願うばかりだ。
明日、F1ファンはハンガリーグランプリで素晴らしいバトルを目にすることになる。暑く厳しい天候とタイヤ条件が予想されるため、多くの戦略的タイヤオプションが存在する。再び、すべての注目はセルジオ・ペレスに集まるだろう。ペレスは16番手からレースをスタートすることになったが、今回は、レーススタート時に自身の後方に位置しているメルセデスのジョージ・ラッセルとの早期のバトルにプレッシャーを感じることになるかもしれない。
【関連記事】
- 【2024年F1第13戦ハンガリーGP】開催スケジュール – Shiga Sports
- 2024年ハンガリーGPの天気予報は？ – Shiga Sports
- メルセデス、ハンガリーとベルギーで好調維持目指す – Shiga Sports
- ホーナー、アイザック・ハジャーにはF1でのチャンスがあると主張 – Shiga Sports
- フェルスタッペン、イギリスGP後にシミュレーターで作業 – Shiga Sports
