リンドブラッドの終盤での速さ、可能性を示すが角田との直接比較ではない

17歳のレッドブル育成ドライバー、アービッド・リンドブラッドにとって、金曜日のエルマノス・ロドリゲス・サーキットでのフリー走行1回目は単なる通過点以上の意味を持っていた。それは機会と責任の間の繊細なバランスを取る挑戦だった。FP1でマックス・フェルスタッペンの代役を務めたリンドブラッドは、26周を走行し1分18秒997のタイムで6番手となる堅実なパフォーマンスを披露した。

「今日はかなり良かったと思う」とリンドブラッドはセッション後に語った。「簡単ではありませんでしたし、最初はハードタイヤでかなり路面にダストがあり、少し滑りやすかった。ミスを最小限に抑えるよう心がけ、マシンを無傷で戻せて嬉しい」

チームの最新フロア仕様を使用したリンドブラッドは、その年齢を超えた落ち着きでセッションに臨んだ。「セットアップでいくつか試していったが、走行計画は角田とそれほど変わらなかった」とレッドブル・レーシングのチームメイトである角田について言及した。「同じタイミングでソフトタイヤに履き替え、イエローフラッグで少し乱れたので、そのまま1周余分に走った」

この10代のドライバーはセッション前の緊張を認めた。フェルスタッペンが進行中のチャンピオンシップ争いを考えれば当然のことだが、それはコース上に出ると瞬時に消えた。「今日は少し緊張していた。特にこの状況の重みとマックスがチャンピオンシップを争っているので、ミスをしないことが重要だった。しかし、バイザーを下ろして走り始めるとすぐに、すべてが順調だった」

リンドブラッドの慎重なアプローチと力強いペースは、レッドブル育成プログラム内での彼の高まる評価を裏付けた。「マシンは速いが、もっとうまくできたと常に感じている」と彼は語った。「全体的にセッションには満足している。チームがデータを集めるのを助けることが重要だと分かっていたので、正しい方向を示す良いフィードバックを与えるよう心がけ、それをうまく果たせたと感じている」

彼はマシンを無傷のまま一日を終えた。そしてチームも満足していた。「マックスのマシンを運転できて光栄だった」とリンドブラッドは笑顔で語り、「彼が良い週末を過ごせることを願っている」と付け加えた。

注目すべきは、リンドブラッドの最速ラップがセッションの終盤に記録されたことだ。グリップレベルが向上するにつれて路面が大きく進化した恩恵を受けている。一方、角田は単なるラップタイムを追うのではなく、ロングランのデータ収集とレースシミュレーションに集中しており、FP1で両者の直接比較はチームの目的ではなかった。

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