リンドブラッド、アブダビFP1でグリップ不足に苦戦―2026年フル参戦へ向け課題と収穫
アブダビGPのフリー走行1回目(FP1)で、2026年のレーシングブルズ昇格が決まっているアービッド・リンドブラッド(17歳)が、角田裕毅に代わり出走した。だが、セッションは感謝と悔しさが入り混じる内容となった。
リンドブラッドは26周を走行し、タイムは1分25秒256で15番手。ヤス・マリーナ・サーキットは路面グリップが極めて低く、多くのドライバーが苦戦したが、彼も例外ではなかった。
無線では、その難しさを率直に吐露している。
「グリップが本当に悪い……ラップ前半でかなりタイムを失っている気がする。まるで氷の上を走っているようだ」
それでも、走行後のリンドブラッドは冷静さを保ち、チャンスを与えられたことへの感謝を口にした。
「今回も走らせてくれたオラクル・レッドブル・レーシングに心から感謝している。F1で走るのは本当に素晴らしい経験で、毎回光栄に思っている」

一方で、自身のパフォーマンスには満足していないと語る。
「自分的には“すごく満足”とは言えない。もっといい走りができたはずだし、今日から学ぶべきことがいくつかある」
また、今週末はF1とF2のダブル参戦という初めての経験となり、準備の難しさも感じていたという。
「F1とF2を同じ週末に走るのは初めてで、バランスを取るのがとても難しかった。でも、チームが週末に活かせるデータを少しでも残せていたならうれしい」
今回のフリー走行は、来年リアム・ローソンとともにレーシングブルズのフルタイムドライバーとしてF1に参戦する前の、限られた実戦機会のひとつだ。
レッドブルはこの若手コンビを“次世代の中核”と位置づけており、リンドブラッドはその期待を背負いながら、着実に次のステップへと歩みを進めている。
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