アストンマーティン、F1命名権を5,000万ポンドで売却
英高級車メーカーのアストンマーティンが、F1活動を巡る大きな決断を下した。同社は20日、通期業績が市場予想を上回る赤字となる見通しを発表。財務基盤強化策の一環として、F1チーム「アストンマーティンF1チーム」のブランド名使用権を5,000万ポンド(約6,729万ドル)で売却することを明らかにした。
今回の契約は、F1チームを運営するAMR・GP・ホールディングスとの間で締結された永久的なネーミングライツ(命名権)契約。これにより、チーム名における「アストンマーティン」ブランドの使用は継続されるが、その権利はAMR・GP・ホールディングス側に移る形となる。
現在、同社は関税圧力や北米市場での需要低迷に直面しており、即時の手元流動性確保が急務となっている。今回の命名権売却は、短期的な資金確保を目的とした現実的な選択とみられる。
合わせて発表された2025年の世界販売台数は、前年比約10%減の5,448台。利益率の高い特別モデルの販売減少が響いた。市場予想では、調整後営業赤字は1億3,900万〜1億8,400万ポンドと見込まれていたが、実際の業績はその下限をわずかに下回る見通しだという。
今回の決断は、自動車事業の厳しい現実を映し出すものでもある。チーム運営体制自体に直ちに変更はないとみられるが、今後の資本戦略やパートナーシップの動向が注目される。
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