小松、クリーンな週末が進歩の鍵と語る

ハースのチーム代表である小松礼雄は、スペインGP開催を前にチームの前進において一貫性とチーム文化がアップグレードよりも重要であると率直に語った。
小松はすでに、チームの優先事項が2026年に導入される新技術規則への準備に集中していることを明言している。限られたリソースの中で、ハースは今シーズンの高額で時間のかかるアップグレードパッケージへの投資よりも、長期的な課題に焦点を当てることを選択している。
スペインGP木曜日メディアデーでのジャーナリストとの対話において、小松はまずドライバー陣について言及。特に2週連続で困難なグランプリ週末を過ごしたオリバー・ベアマンについて触れた。
「彼(ベアマン)は一貫してクリーンな週末を過ごす必要があるが、それができていない。マイアミは素晴らしかった。ポイント以外は完璧だったと思うが、それでも素晴らしい週末とは言えない」と小松は述べた。「彼のスピードや能力については疑いの余地がない。だからこそ、クリーンな週末を過ごすことができれば、彼は結果を出せるということだ」
技術指令とコストキャップのプレッシャーがF1の開発競争を再構築し続ける中、小松はハースがフレキシブルウィングを利用する点で一部のライバルほど踏み込んでいないことを明かし、限られたリソースと戦略的優先事項を理由に挙げた。
「すべてがそうだ。リソースの面でも時間の面でも優先事項なんだ。『クルマにパフォーマンスを与える最もコスト効率の良い方法はどこか?』と考える。それはプロセスだ。我々は今でも圧倒的に最小のチームで、戦い方を選ばなければならない」と彼は説明した。
フレキシブルウィング規制強化について、小松はその影響を認めながらも、序列の大幅な変化は起こらないとの見方を示した。
「序列が完全に変わったら驚きだ。チームによって失うものが多いところもあるだろうが、それは自然なことだ。しかし、完全に変わるとは思わない」
彼はまた、特にシーズン中に技術規則が変更される場合の制限的なコストキャップの下で競争力のあるクルマを開発することの困難についても議論した。
「多くのことのために、ある程度のマージンを残す必要がある。クラッシュやアップグレードのためだ。しかし、シーズン開始前に(技術指令について)知らなければ、どうやってそれを考慮できるだろうか?」
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フロントウィングの荷重テストと、ガレージベースのチェックが実際のトラック上の荷重を真に反映しているかどうかについて質問されると、小松は哲学的に答えた。
「テスト方法を定義するのは我々の仕事ではない。統括団体が決めることだ。我々の仕事は規則を理解し、テストを満たし、それでもパフォーマンスを見つけることだ」
技術的な議論を超えて、小松はアストンマーティンのようなより資金力のあるチームとの激しい競争の中で、スタッフを引き付け、維持することの困難についても率直に語った。
「いつも厳しい。この新しいモーターホームについても関係ないように見えるかもしれないが、結局のところ、それは重要なんだ。社用車、年金制度、ファクトリーの環境、すべてが重要だ」と彼は言った。「クルマへのアップグレードとコストだけを見ていては、我々は競争できない。だから、どうすればより魅力的になれるかを考えなければならない。チーム環境、お互いをどのようにサポートするかをね」
制限があるにもかかわらず、ハースは元スタッフが戻ってくるケースを目にしており、これはチーム文化に価値があることの証拠だと明かした。
「多くの人がチームを離れたが、戻りたいと思い、実際に戻ってきた人もいる。それはとても素晴らしいことだ。しかし、我々は自分たちに正直であり続け、改善し続ける必要がある」
最後に、キャデラックのF1参入と投資の拡大がスタッフ競争に影響を与えたかどうか聞かれると、小松は直接的に答えた。
「ああ、彼らはかなり高い給与を提示し、人材を引き抜いている。しかし、それもゲームの一部だ。文句は言わない」
F1カレンダーがヨーロッパの中心地に入る中、ハースは施設よりも基本的なパフォーマンス、そして人的要因により重点を置いている。
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