ボッタス、グリッド降格ペナルティが消滅―規則改定で15ヶ月越しの“負の遺産”が帳消しに
キャデラックからF1に復帰するバルテリ・ボッタスが、開幕直前に思わぬ朗報を受け取った。2024年アブダビGPで科された5グリッド降格ペナルティが、2026年のレギュレーション改定により正式に無効となったことが確認されたのだ。
そもそもの発端は、2024年最終戦のアブダビGP。ボッタスはオープニングラップでセルジオ・ペレスと接触し、さらにケビン・マグヌッセンのマシンにも追突。ドライブスルーペナルティを科されたが、マシンのダメージでそのままリタイアしてしまい、ペナルティを消化できなかった。本来、次戦で5グリッド降格を受けるはずだったが、翌2025年はシートを失い1年間F1を離れていたため、消化の機会がないまま宙に浮いた状態が続いていた。
事態が動いたのは、2026年向けのレギュレーション改定だ。未消化のグリッドペナルティに「12ヶ月以内」という期限が新設され、さらに過去の事例にも遡及適用されることが明確化された。その結果、2024年12月に科されたボッタスへのペナルティは期限切れとみなされ、FIAが正式に無効を確認した。
木曜日の会見で、「今週末のグリッド降格は……」と記者が話を振ると、ボッタスはすかさず「いや、ないよ。インスタを見てないの? さっき発表したばかりだよ」と切り返した。実は会見の約20分前、彼は自身のInstagramでペナルティ消滅をいち早く報告していたのだ。1年振りの復帰戦を前に、らしさ全開のコメントで場を和ませた。
ただ、仮にペナルティが残っていても、F1参戦初年度のキャデラックにとってQ1突破自体が大きな挑戦であるため、レース結果への実質的な影響は限られていたとの見方もある。それでも、余計なハンデなしでデビュー戦を迎えられることは、精神的な面でプラスに働くはずだ。「一番大切なのは進歩。シーズン通じて成長し続けること」と語るボッタスは、静かな自信をにじませながら週末に臨む。
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