角田がフリー走行で早々にクラッシュ―マクラーレンがブラジルでの初回セッションをリード

lando norris mclaren brazil
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澄み渡る青空と強い日差しの下、サンパウロでのグランプリ週末が理想的な気象条件でスタートした。現地気温は21度、路面温度は48度に達し、早朝から多くのファンがグランドスタンドを埋め尽くした。サーキット周辺では渋滞が発生し、スプリントフォーマットの週末に向けて熱気が高まっている。

しかし、初回のフリー走行セッションはレッドブルにとって波乱の幕開けとなった。角田裕毅は走行開始からわずか数分後、ハードタイヤで4コーナーを立ち上がる際にマシンのコントロールを失いクラッシュ。縁石を激しく踏んだ衝撃で車体が跳ね上がり、外側のバリアに衝突した。今季序盤のイモラでの事故を彷彿とさせる瞬間だった。幸い角田に怪我はなく、損傷したマシンを自力でガレージへ戻したものの、プログラムは早々に中断を余儀なくされた。

レッドブルはその後、「リアウイングとフロントウイングの両方に損傷があった。しかしすべて修復され、角田は再び走行できる状態だ」とコメントした。角田はセッション終盤、ソフトタイヤで再登場したものの、タイムは伸びず20位にとどまった。午後に控えるスプリント予選を前に、セットアップ調整の貴重な時間を失う結果となった。

チームメイトのマックス・フェルスタッペンも目立った走りを見せられず、17位でセッションを終えた。フェルスタッペンはハードタイヤでのロングラン後、途中で短時間だけソフトに切り替え、最後には再びハードで走行。これは、ハードからミディアムへの移行に焦点を当てたほかの多くのチームとは対照的だった。レッドブル勢は週末後半に備え、ミディアムタイヤを温存したとみられる。

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マクラーレンがタイムシートのトップを独占。ランド・ノリスがオスカー・ピアストリを抑えて最速タイムを記録し、チームとして理想的なスタートを切った。印象的な走りを見せたキック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグが3位に入り、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が4位。地元期待のガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)が5位と健闘し、スタンドのブラジルファンを大いに沸かせた。アストンマーティンとキック・ザウバーの両チームは競争力があるように見えたが、燃料搭載量やエンジンモードについては疑問が残る。

スプリント予選前のフリー走行が1回しかないため、フリー走行1回目が提供したデータは限られており決定的ではなかった。それでも、燃えるようなブラジルの太陽の下、マクラーレンの早い段階での調子と、レッドブルの不安定なスタートは、インテルラゴスで緊張感に満ちた予測不可能な週末になる可能性の最初のヒントを提供した。

F1 サンパウロGP フリー走行1回目 結果・ラップタイム

1.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分09秒975
2.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分09秒998
3.ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー) – 1分10秒594
4.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分10秒606
5.ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー) – 1分10秒616
6.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分10秒645
7.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1分10秒681
8.カルロス・サインツ(ウィリアムズ) – 1分10秒686
9.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) – 1分10秒707
10.キミ・アントネッリ(メルセデス) – 1分10秒744
11.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分10秒794
12.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) – 1分10秒807
13.エステバン・オコン(ハース) – 1分10秒906
14.オリバー・ベアマン(ハース) – 1分10秒961
15.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 1分11秒070
16.フランコ・コラピント(アルピーヌ) – 1分11秒160
17.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) – 1分11秒368
18.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) – 1分11秒493
19.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分11秒526
20.角田裕毅(レッドブル) – 1分11秒763

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