【独占インタビュー】アルピーヌF1チーム代表 オトマー・サフナウアー氏
BWT・アルピーヌF1チームのチーム代表、オトマー・サフナウアー氏へShiga Sports Japanが独占インタビュー!
Shiga Sports Japanでは、BWT・アルピーヌF1チームのチーム代表であるオトマー・サフナウアー氏 にインタビューする機会をいただきました。アルピーヌの進歩、2023年に向けてピエール・ガスリーを獲得するという彼の決断、そしてさらなるマシンの開発とアルピーヌをトップに押し上げることをどれ程楽しみにしているかについて語っていただきました。
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Q:フランス語は得意ですか?
はい、私はフランス語が得意です。「マニフィック(仏語で素晴らしいとの意味)」と言ってもいいです。
Q:オトマー・サフナウアー氏のレーサーとしての経歴について教えてください。
はい、私はジム・ラッセル・レーシングスクールに通い、1991年にフォーミュラ・フォードでレースを始めました。55のオープンレースに参加し、USAC F2000チャンピオンシップで5勝を挙げました。
Q:レースについてお聞きしますが、本拠地であるイギリス・エンストンのレーシングスピリットは戻ってきましたか?
はい、レーシングスピリットは戻ってきました。アルピーヌは、ロータスやルノーに続くチームです。このチームには情熱的で素晴らしいグループの人々がいます。アルピーヌのレーシングスピリットは高まっています。
Q:ピエール・ガスリーとの契約前にダニエル・リカルドと交渉していたことが最近判明しましたね。
ダニエル・リカルド選手の強みは、チームでの活躍時に優れたスピードを発揮したことです。彼はニコ・ヒュルケンベルグ選手と一緒にレースをしましたが、最終的にはダニエル選手の方が優れていました。彼はとても速かった。
彼に対するイメージは非常に良いものです。エンジニアたちも同意しています。ただし、ダニエル選手はチームからすぐに去ってしまいましたが、良い仕事をしてくれました。
Q:3つのレースが終わりましたが、チームのバランスは取れていますか?それともまだ時間が必要ですか?
ピエール・ガスリーは99%の状態ではありますが、3つのレースを通しても100%にはまだ達していません。これは誰にでもあることですが、適切なレベルに達するにはもう1、2つのレース経験が必要でしょう。
私たちの改革は予定よりも早く進んでいます。ピエール・ガスリーはこの改革にうまく適応しています。チーム、メカニック、エンジニア、シミュレーターセッション、レーシングカーでの時間など、これらすべてが私の期待を超える高いレベルにあり、かなり早く適応することができています。
Q:今シーズンの2つのレースで、現在アルピーヌの得点は8ポイントとなりました。あなたの目標とチームの目標を教えてください。
私個人の目標は、チームと共に上位にいることです。今シーズンの初めは、フェラーリやメルセデスと比較すると、期待通りの順位に近づいています。とはいえ、レッドブルは予想よりも順位が高いため、今後は更に熾烈な戦いになるでしょう。そのため、今シーズン残りの期間に私たちがやらなければならないこと、そして私たちがやるべきことは「アップグレード」を続けることです。
チームの目標は同様です。私たちは常に改善を目指し、上位にいることを目指しています。これにより、レースにおいてのパフォーマンスを向上させることができます。
Q:異なる方法でドライバーが4ポイントを獲得しましたね。チームの進歩についてあなたの意見はありますか?
2人のドライバーがそれぞれ4ポイントを獲得したということは、チームにとって大変良いことです。ドライバーたちが異なるアプローチを持っていることは、チームの多様性を高め、進歩を促進することに繋がります。特に、若いドライバーたちは成長する可能性が高いと考えられます。とはいえ、ピエール・ガスリーはもっと学ぶ努力をすべきです。エステバン・オコンとの競い合いがこのような成長を促すことが期待されます。
Q:今年はチームに予期せぬ財政的なサプライズがありましたか?
スプリントレースとはなりましたが、これは財政的な問題ではありません。
予想外の経済的な資金を得ることが出来たのは良いニュースでした。節約や、追加の資金を見つけることができました。これらすべてがパフォーマンスの向上につながります。
Q:F1は正しい方向に進んでいると感じますか?
収入と利益の最大化についてであれば、F1は正しい方向に進んでいると思います。
Q:日本ではピエール・ガスリー選手について良い印象を持つファンが多いですが、アルピーヌの日本でのプロモーションに貢献しますか?
日本でのプロモーション、ブランド認知度、イメージ向上を計っていきたいと考えています。
日本で人気のガスリーは大いに貢献してくれると考えています。
Q:日産のフォーミュラEについて
私は、日産のフォーミュラEに参加したいと思っていますが、週末には家族との時間を過ごすこともありますので、まだ決断はしていません。
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