キャデラック、元アウディF1幹部を採用 2029年までに独立パワーユニットを目指す
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キャデラックは、F1での体制強化を進めている。モータースポーツマガジンによると、同社はアウディ・フォーミュラ・レーシングの元取締役であるアダム・ベイカー氏を採用したという。
2026年にフェラーリのカスタマーチームとしてF1デビューを果たすキャデラックは、2028年までフェラーリ製パワーユニットを使用し、その後2029年から独自にパワートレインを供給することを目指している。ベイカー氏はこの新しい部門の立ち上げを担当し、ゼネラルモーターズ・パフォーマンス・パワーユニットのCEOであるラス・オブレネス氏と密接に協力する見込みだ。
一方で技術戦略にはまだ不透明な部分が残る。現行規定に基づいてエンジンを開発するのか、それとも議論が進められているV10やV8復活の可能性に賭けるのかは不明だ。現在のパワーユニット規定は2030年まで続く予定だが、一部では早期変更を求める声もある。わずか2シーズンのためだけに新規プロジェクトを立ち上げることの採算性が課題となる可能性もある。
ベイカー氏の加入は戦略的な動きとみられる。オーストラリア人エンジニアである彼は、FIA安全部長として活動した後、アウディのF1プロジェクト立ち上げにも貢献した人物だ。2023年にマティア・ビノット氏がアウディF1プロジェクトの責任者に就任した直後に退任している。
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この人事により、キャデラックは2029年までに真の独立チームとして定着し、モータースポーツのエリート集団に加わるという強い野心を改めて示した形だ。
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